コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

老害になるスケーターの特徴とは?

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 皆さん「老害」って知ってますか?

 

 調べてみたところ

【老害】

自分が老いたのに気づかず(気をとめず)、まわりの若手の活躍を妨げて生ずる害悪。

 

 とのことです。

 

 スケーターという人種は基本的にはみんなイケてます。これはもう間違いありません。30年近くスケボーをしている私が身をもって言い切れます。

 

 しかし、それはあくまで「基本的」であって例外的に、特にオヤジスケーターの中には、何かにつけてスタイルがどうとか、プッシュがどうとか、とにかく若手のスキルに嫉妬してケチをつけたがる人がいるのも事実です。

 

 スケボーの世界は「何を言うか」より「誰が言うか」の世界ですから、そのオヤジスケーター自身がスキルも高く、カッコ良ければ何も問題ないのですが、ヘタな上にスキルもないわけですから、もう恥ずかしくて目も当てられない、というわけです。

 

 今日はそんな老害スケーターに焦点を当てて、将来老害になるスケーターの特徴とはどんなものか、見ていきましょう。

 

実力以上に持ち上げられたスケーターは老害になる?

 まず、今から20年くらい前まではスケボーなんていうものはまったくスポーツ認定されていませんでした。よって、今に比べてスケーターの数はめちゃくちゃ少なかったです。
 
 
 スポーツ認定どころか、ただの不良の遊びとしてしか見られていませんでしたし、何ならデッキを持っているだけで「あの子は不良だから遊んではいけません」と親に言われる時代でしたね。
 
 
 そんな時代でしたから、数少ないスケートメディア、雑誌なんかは、スケーターをピックアップする時にスキルがまったくない人もピックアップすることになるのです。
 
 
 なんせスケーター自体が少ない上に、限られた上手いスケーターはもっと少ないわけで、しかし、同じスケーターばかり雑誌に登場させるわけにもいかない編集者側は、とにかく知り合いのツテで、近場の都会で滑っているスケーターというだけで雑誌に登場させていました。
 
 
 そんなスケーターは大して努力もせずにデッキに乗っているだけでメディアに出れましたし、コネでスポンサーもつきました。そして実力以上の持ち上げれられ方をした結果、それを自分の実力と勘違いし、年齢を重ねるとともに老害になっていくわけです。
 

努力するスケーター

 これは私の持論ですが、「努力した人間だけが、努力した人間を認められる」というものがあります。逆に言えば、努力したことのない人間は、その努力をリアルに認めることは中々できないと思うのです。
 
 
 例えば誰かの10段ステアのバックサイドフリップを見ても、初心者スケーターなら「あぁすごいな~」くらいの感想ですよね。やったことがなければ、その裏にある努力までは想像できないはずです。
 
 
 しかし、ステアで撮影を行ったことがあるスケーターならもうわかるはず。普通、10段ステアのバックサイドフリップを1発でメイクできる人間など、まずいません。
 
 
 例外スケーターのクリスジョスリンならともかく、普通、数十発、下手すれば100回とんでようやくメイクにこぎつけるわけです。
 
 
 このような「努力したことのあるスケーター」だけが、努力している人間を認めることができるのではないか、と私は思っています。「このメイクは絶対きつかったはずだ」と。
 
 
 ですから努力したことのない、まして実力以上の持ち上げられ方をしたスケーターは、チヤホヤされたそのあま~い過去が忘れられず、自らが上に行く努力をするのではなく、若手をけなし、若手を下げることによって自らが上に立とうとするのです。
 
 
その手段が実力があるスケーターの「スタイル批判」なわけですね。ダサいですね。
 

実力がすべてではない

 確かにスケボーは実力がすべてではありません。
 
 
スケボーはスポーツではありません(少なくとも当情報館ではスポーツではないスケボーのことを書いています)し、スケボーはカッコ良さがすべてです。
 
 
上手い=カッコ良い、が成立するとも限りません。
 
 
しかし、それを上手く(ズルく?)利用した老害スケーターの若手スキル批判は、私もイチオヤジスケーターとして、見ていて気持ちが良いものではありませんね。
 
 
 余談ですが、堀米さんが金メダルを獲得したときも、幼き日の堀米を育てたのは俺だと言わんばかりのおじさんスケーターがわんさかいましたね。
 
 
  堀米さんは一体何人の師匠がいるのでしょうか(笑)
 
 
 この場合も、自分が努力せずに口だけで自らが上に行くためにSNSなどで発言するわけです。スケーターならば、上にいきたいなら滑ってなんぼだと思うのですが。
 
 

まとめ

 まとめます。

 

 老害スケーターの特徴は、

 

 自らが若手の頃、実力以上の持ち上げられ方をしたために勘違いし、そのチヤホヤされた甘い過去が忘れられず、今でも上手い若手より上に見られたいがために、スタイルやプッシュを批判してマウントを取ろうとしてしまう。

 

 となります。

 

 今ではスケーターがとても増えましたから、スキルやスタイルのないスケーターはメディアに非常に取り上げられにくくなっています。

 

 今の取り上げられるスケーターは本当に皆上手くてカッコ良い子たちばかりですからね。

 

 自らが求めるものも、努力で得ようとしていますから、将来老害スケーターになる心配には及びませんね。

 
 そういう意味では、近年スケーターが増えたことは非常に良いことだと思います。
 
 
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