コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

スケボーのブランドほどブランド価値がオーナーで決まるものはない

 

 

 先日Twitterでもつぶやいたのですが、スケボーのブランドほど、運営している人間が重要なものもないと思います。

 

 例えば、皆さん、2022年現在、世界最大のスポーツブランドであるナイキの社長って誰か知っていますか?

 

 答えはジョン・ドナホーさんですね。

 

 この答えを知っていた人は日本人であるならほとんどいないのではないでしょうか。

 

 もちろんこの方がナイキの創業者というわけではありませんが、「ジョンドナホーさんが好きだからナイキを買う!」という人は、少なくとも日本人にはいないでしょう。ナイキは米国企業ですし。

 

 ブランドなんて、そんなものです。

 

 しかしスケボーの世界はこれと真逆だったりします。

 

スケボーのブランドは誰が創業したのか、誰がライダーなのかが最も重要

 みんなスケボーってなんでやってるかって言うと、「世界一カッコイイ」からですよね。もちろん「世界一楽しい」からでもあるわけですが、ここはとても単純です。

 

 そんな「世界一カッコイイ」スケボーの世界では、ブランド価値を形成するものは「人間」です。

 

 もちろん機能性やデザイン性もまったく関係ないとは言いませんが、それでもスケボーの世界ほどブランド価値を形成するものが「人」である世界を私は知りません。

 

 例えば、今人気沸騰中のAprilというデッキブランドがありますが、これはオーナーがシャーンオニールであり、ライダーには現在世界一人気があるアジア人と言っても過言ではない堀米雄斗さんがいます。

 

 少し前は、horigomeモデルのデッキはどこのショップも即完売で、メルカリでは3万円以上の値がつくなど、April人気は世界規模です。

 

 「人」がブランドに貢献している例の最たるものだと思います。

 

 ではスケボー以外ではどうでしょうか。

 

 例えば、オーナーの話というよりはライダーの話になってしまいますが、テニスの錦織圭選手はユニクロがスポンサーについています。

 

 しかし、「錦織選手がいるからユニクロウエアを買う」というテニスプレーヤーは、もちろんいるでしょうが、スケボーの世界ほどではない気がします。

 

 どちらかというと、テニスプレーヤーより、テニス以外の膨大な一般人向けの広告塔として錦織選手がユニクロの中に存在しているイメージです。

 

 ちなみに錦織選手は実はナイキがスポンサーでもあります。

 

オーナーが交代し、潰れたブランド

 スケボーのブランドは「誰が立ち上げたブランドか」ということが非常に重要です。

 

 その証拠にどんなに人気があったブランドでも、オーナーがそのブランドを去れば、あっという間に潰れたり人気がなくなったりするものです。

 

 その昔Ipath(アイパス)というスケートシューズブランドがありました。

 

 1999年に立ち上がったそのブランドはマット・フィールドやマット・ロドリゲスといった、当時大人気だったプロスケーターが立ち上げたもので、DCに次ぎ、最も一般人に浸透したスケートブランドと言ってよいと思います。

 

 日本ではBPトレーディングという代理店が販売を一手に行っており、スケートをしない若者にも大人気でしたね。

 

 しかし、その人気からティンバーランドという大手シューズメーカーに買収され、マットロドリゲス等の創業者の影がブランドから消え去った瞬間、人気は地に落ち、ついには2014年に製造中止となってしまいます。

 

 オーナーが変わったことにより、Ipathは事実上の消滅状態となったわけですね。

 

 また、1999年、チャドマスカによって立ち上げられたC1RCA(サーカ)というシューズブランドも当時一世を風靡し、世界中のトップスケーターがライダーとなって世界中で売れに売れました。

 

 ジェイミートーマス、マークアップルヤード、コルトキャノン、エイドリアンロペス、日本では人気絶頂だった浦友和さんなど、とにかく旬なライダーは全員C1RCAでした。

 

 しかし2004年に突如創業者であるチャドマスカが脱退したことにより、一瞬でその名は下火になり、あっという間にスケーターは誰も履かなくなってしまいました。

 

 今でもブランドは継続しているようですが、ライダーもほぼいない状態ですので、がっつりとしたスケートブランドという感じではなく、細々と続けられているようなイメージです。

 

まとめ

 スケーターってなんとなく天邪鬼(あまのじゃく)だったりします。人気のあるものや、大手ブランドから目をそむけたくなると言いますか。

 

 今はスケボーがスポーツになったことにより、大手シューズブランドを履いていても何も思われません。しかし、20年程前はナイキを履いてスケボーしている人がいたらやはりちょっと違和感を感じていましたね。

 

 そんな天邪鬼なスケーターはブランドに対し、「誰がそのブランドを立ち上げたか」が最も重要なのです。

 

 そしてそれは、信じられない事ですが、機能やデザインよりも重要視される傾向があるのです。

 

 正直、当時C1RCAのシューズってゴツくてバッシュみたいで、めちゃくちゃやりにくかったですからね。それでもみんな履いてました。

 

 やりにくくてもオーナーやライダーが好きだったら買って履くのですから、スケーターってバカみたいで、カッコイイでしょ(笑)

 

 

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