トレフリップって本当に人それぞれスタイルがあって面白いですよね。
ブランドン・ウエストゲイトのように鬼叩きでバチバチにキャッチするようなものもあれば、フェリペ・ガスタボのように脱力系なものもあります。
どちらが好みかは人によって異なります。
今日はそんなスケーターはみんな大好きなトレフリップに関して、特に脱力系トレに関して記事にしたいと思います。
空中で股を開くスタイルの確立
皆さん、「脱力系トレフリップが流行ったきっかけ」って知ってますか?デッキを弾いてから空中で股を開くようなスタイルですね。こんな感じ↓
このスタイルって今は普通に確立されたものですが、一昔前は存在しませんでした。
まさか「股を開くのがカッコイイ」なんて誰も思わず、とにかくバチバチの鬼キャッチのみが良しとされていたんですね。
しかし、ステファン・ジャノスキーによるHOW TO動画が出た瞬間世界の状況は一変。地球規模で脱力系トレフリップが浸透することとなります。
大げさではなく、本当に地球規模です。そしてそれは今でも脱力系トレフリップの元祖として我々のような昭和のスケーターには崇拝されていますね。
そのHOW TO動画は、当時「HOW TO」という概念があまり浸透していなかった時代ですから、なおさらインパクトがあったとも言えます。
さらに、決して褒められた行動ではありませんが、ジャノスキーがスーパー?のような店内の通路、そして狭いスケートショップ内で軽くメイクするその様も、とても印象的でした。
たった一つの動画が世界を変える
このようにスケボーの世界ではまれに、たった一人のたった一つの動画によって流行り廃りが一気に加速することがあります。
この「脱力系トレフリップ」「空中で足を開く」というものに関してはそれを見事に体現した事例だったと言えます。本当にこの動画が世に出た次の日からみんなこぞってこのトレフリップを練習したものです。
これ以外にも、以前記事にしましたが、ラインでのノープッシュであったり、バックサイドビッグスピンであったり、横回しのハードフリップ等も、ある日を境に爆発的に流行ったものですよね。
そしてそれらを流行らせるスケーターは、いつの時代も天才の名を欲しいままにする方々です。
ちなみにステファン・ジャノスキーはもちろん当時から有名なスケーターでしたが、当時はフルパートというよりはこのHOW TO動画によって世界中でファンが増えた、と言っても言い過ぎではなく、そういうきっかけが人気のスタートだった、という意味では少々異色のプロスケーターと言えるかもしれません。
まとめ
つくづくスケーターって単純で良いですよね。「うわ!これすごいかっこいい!」と思ったらすぐ練習しちゃうんですから(笑)
こういう子供っぽいところも私がスケーターが大好きな理由の一つです。
そしてその「うわ!これすごいかっこいい!」というありきたりな感情から世界が一変し、50代になっても滑り続けるスケーターが完成するのです。
私も不良の先輩がスケボーでオーリーしているのを見たあの日からもう25年以上が経過しましたが、それがきっかけで今でもデッキの上に乗っています(笑)
最後にそのステファンジャノスキーによるHOW TO動画をどうぞ↓
ちょっと画質が粗いですが。
Stefan Janoski 360 Flip Tip FULL VERSION
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