先日「流行りトリックとそれを生んだスケーター」という記事を書きましたが本日はその続編です。
以前紹介したのはエリックコストン、アートサーリ、ブライアンハーマン、の3名でした。
流行りを作り出したスケーターというものはいつの時代も伝説となるものです。昔で言うところではトムペニーなんかも「フロントフリップはカッコイイ」ということを世界中に気づかせたスケーターとして伝説ですよね。
流行を作り出すスケーターと言うものは「〇〇というトリックをカッコイイと気づかせた人」とも言えるかもしれません。
360ポップショービット
これは皆さん誰が生み出したのかお分かりになるのではないでしょうか?
そう、シェーン・オニールです。
世界では以前から360ポップをやっているスケーターはいたのですが、それよりも似たトリックとしてトレフリップがありますので、まったく世に浸透していなかったです。というと、ちょっとあまりカッコ良くない認定されていたくらいだったかもしれません。
しかしシェーン・オニールが世に出だした頃、彼は今まで考えられなかったステアを360ポップで飛んだり、マニュアルに組入れるなどし、「360ポップってこんなにカッコイイんだ!」と世界中に気づかせることとなりました。
これも見事に世界中で流行りましたね。国内においても皆さんも良く見かけると思いますが、今では信じられないことですがシェーンオニールが出てくるまでこのトリックは本当に誰もやっていなかったんですよ。
レイトフリップ
皆さんこのトリック名を聞いてピンときますでしょうか?オーリーした後に弾き足でフリップをするトリックです。ノーリーからのレイトフリップが多いでしょうか。
国内ではジュンヤファイヤーさんなどが得意とされていますね。
このトリックは割と昔から実はあったのですが、皆さんの中でこれを流行らせたスケーターはポールロドリゲスというイメージかもしれません。
しかし実はレイトフリップをもっともスタンダードに近づけたスケーターはグラント・パターソンという当時BLINDのアマチュアスケーターでした。
BLINDのフルレングス「WHAT IF」という作品でこのレイトフリップを駆使したパートを世に出し、B系のスタイルとバカでかいステアを軽くこなすスキルで当時日本国内においてもとてもファンが増えたと思います。
最近はあまり見なくなりましたが、間違いなくレイトフリップってカッコイイ!と世に気づかせたスケーターです。
ちなみにレイトフリップ自体はPJラッドなんかもすごく昔エレメントのライダーだった時(知ってましたか? 笑)、結構やっていたんですが世のスタンダードにはならなかったですね。「なにあれ?」という戸惑いに似た感想でした。
まとめ
今日はシェーンオニールとグラントパターソンの二人を紹介しました。
最後にグラントパターソンを知らないという人の為に、一世を風靡した彼のフルパートを紹介しておきます。このビデオは当時本当に流行りましたし、このビデオを境にレイトフリップが世界中で浸透することとなります。
オリジナリティがあるスケーターは自らと違うスタイルであれど、無条件でカッコ良いと思ってしまうのが我々スケーターですよね。