寒くなってきましたが、私的には冬の一歩手前くらいの季節が一番滑りやすいです。
真冬になると、撮影時に手を地面につくと死ぬほど痛いんですよね。撮影現場は常に路面がスケッチーですから(笑)
今日はスケボーにおける男と女の違いについて解説したいと思います。
女性と男性は体のつくりや筋力が違いますから、運動機能における性差というものは必ずあります。その違いはスケボーの世界ではどのように表面化しているのでしょうか。
浮遊感の違い
まずは答えから確認しましょう。
男性スケーターと女性スケーターの一番の違いはズバリ、「浮遊感」です。
この理由はハッキリしており、男性の方が基本的に筋力が強く、高く跳べるので、浮遊感が出るわけですね。
男性の方がスポーツにおける走高跳や走り幅跳びなどで好記録を出すことからも、そこにはあきらかに男性と女性の違いがあり、スケボーにおけるテールの叩きにも同じような原理が働いていると考えられます。
ですので、浮遊感がでにくいノーリーやフェイキートリックなどは、未だに女性のスタンダードにはなっていません。
また、トレフリップやノーハンドの360°、レイトフリップ等、空中に長くいなければならないトリックに関しては、これも女性スケーターが苦手とするところでしょう。
そして浮遊感に関しては男性スケーターも歳を追うごとになくなってきますが、これに関しては別記事にて考察しています。↓
テールを叩く際の屈伸
続いては、テールを弾く際の膝の屈伸です。つまり、しゃがむ動作ですね。
これも浮遊感につながる話なのですが、女性の場合、できるだけ高く跳ぶために、テールを弾くときの膝の屈伸がかなり深いものとなります。
スケボーの世界において、テールを叩くときの屈伸はできるだけ小さくすることがカッコ良いとされていますから、今後、女性スケーターがますます増えるとともに、スキルだけでなくスタイルの洗礼もされることでしょう。
例外の存在
ここで私、コストン太郎の得意トリック、「例外」のお話をさせてください。
いつも言っているのですが、スケボーの世界には必ず「例外」の存在があります。
今回の例外は西谷椛(にしやもみじ)さんです。
彼女の滑りを始めてみた時、衝撃を受けました。シルエットだけ見ていると、もう男性とほとんど変わりません。
テールを弾く際の屈伸に至っては、通常の男性スケーターよりもかなり浅く行い、にもかかわらずその浮遊感はSLS(ストリートリーグ)の高いハンドレールに余裕でアタックできる程。
彼女はオリンピックで金メダルを獲得していましたが、正直その時私は、彼女が被っていたヘルメットが気になりすぎて、あまりちゃんと滑りが見られなかった気がします。
これは、あのようなストリート使用のパークでヘルメットを被ることにかなりの違和感がある、私特有の病気のようなものです(笑)
ですので、そのときは彼女が男性のような滑りをしていると気が付きもしませんでした。
しかし、SLS(ストリートリーグ)の映像を見た時、衝撃が走りました。なんだこの弾きと浮遊感は、と。↓
女性なのに上手さはもちろん、カッコ良さまであり、シルエットだけ見ればもうほぼ男性のトップスケーターと変わりません。
その上、トリック後の着地まで、座るようにしゃがむのではなく、超スマートに乗りこなしていました。
とにかく、とにかく、とにかく、しゃがみません。世界の女性スケーターの中で一番しゃがむことなくトリックを量産できるビッグトリッカー。まさに天才ですね。
まとめ
今は女性スケーターはたくさんいますが、ひと昔前は女性スケーターなどほとんど皆無で、たまに女性スケーターを見ると、それだけで「おぉ、女性がいる!」となったものです。
数が増えると当然レベルもあがります。そして、西谷椛さんのような例外の登場からもわかるように、男性スケーターと女性スケーターの性差は確実に小さくなっており、それは今後も続くと思います。
上記でも説明したとおり、スケボーにおける男性と女性の一番の違いは「浮遊感」であり、この浮遊感というものは実は「怪我の防止」にもとても重要です。
浮遊感と言うものは、トリックを失敗したときに空中で体制を立て直す余裕を与えてくれるからです。それはつまり、女性のビッグトリッカーも今後はどんどん生まれるということです。
今後も女性スケーターの活躍に期待ですね。
関連記事↓
ギア購入は楽天がオススメ↓