暑い日が続きます。
お盆休み期間中ももちろんスケーターなら滑りまくりですよね。
今日は得意トリックを映像に残しまくることについてのデメリットについてお話したいと思います。
得意なトリックがちょっとだけ難易度が高いものである場合、どうしてもそのトリックに頼りがちになるのは私もすごく分かります。
例えば難易度が低い「ショービット」が得意だったとしても映像を残すときに連発する人はいないでしょう。
しかし、その得意トリックが「Kグラインド」だった場合、何か映像を撮ろう、となったときに「とりあえずKやっとくか」という人は多いと思います。
しかし、このSNSが発達した時代においてはその発想はあまり良い方に転ばないことが多いです。
映像がコンスタントに出すぎる現代
今はSNSが台頭しすぎて、トッププロの映像が毎日、毎時間、毎分のように更新され、世界中に発信され続けています。
ひと昔前はプロの映像など、フルレングスビデオ+α、という感じで、1年に数回見られれば御の字、という感じでしたから、今がどれほどめぐまれた時代かは分かりやすいと思います。
そんなひと昔前の時代であれば、年に数回見られる滑りの中で得意トリックを何発か見せても問題なかったでしょう。
しかし今は、トッププロだけでなく、アマチュアでもSNSを使って毎日のようにガンガン映像を上げなくては名前が売れません。
そんなガンガン上げている映像で毎回得意トリックであるKグラインドを連発していれば、見ている人は「こいつまたKやってるよ」となってしまいます。
どれだけ全体的に実力があったとしても、同じトリックを毎回上げてしまうという行為だけで、そのスケーターのイメージはあまり良いものではなくなってしまう恐れがあるわけです。
非常に難しい時代ですよね。
これはスポンサーがいくつもついている私の友人スケーターの話ですが、そのスケーターはある得意トリックがあり、それを得意とするスケーターも他にいないことから、自らのSNS等で同じトリックを連発していた所、スポンサーから「あの技やりすぎ!」と軽く注意?を受けたようです。
いやー昔では考えられない注意の仕方で、おじさんスケーターの私はびっくりします(笑)
例外なトリック
さて、ここからは「例外の存在」をお話します。
私はいつも言っているのですが、スケボーの世界にはどんな事例にも必ず例外が存在します。その例外は今回の話でももちろんあります。
例えば
「アンドリューレイノルズのフロントフリップ」
説明不要、世界一わかりやすい例えかもしれませんね。
レイノルズは自身の得意トリックであるフロントフリップを、SNSだろうがフルレングスビデオだろうがツアーだろうが、めちゃくちゃ連発します。
しかし、だれも「あいつまたフロントフリップやってるよ」なんて言わないですよね。
それはレイノルズのフロントフリップが世界一の完成度を誇り、さらにはフロントフリップ自体がめちゃくちゃカッコ良いトリックだから、何も言われないのです。
他にも
・ショーンマルトのオーバーK
・アップルヤードのノーリーフリップノーズスライド
・クリスジョスリンのトレフリップ
・ルアンオリベイラのハードフリップ
・シェーンオニールのKグラインドからのフリップアウト
どれも連発と言ってよいほど映像に残していますが、誰も「またやってるよ」なんて言いませんよね。
これらも全て、信じられない程の完成度とカッコ良さにモノを言わせた「例外」と言えるでしょう。
まとめ
誰しもが得意なトリックは持っています。そしてそれは映像を残したりする場面ではやはりお手軽で、ついついやってしまいたくなりますよね。
しかもスケーターはみんな良い人達ばかりですから、仲間達も映像を撮っているシリアスな場面で、「お前またそれかよ~」なんて言いませんからね。
そうして時には何年にもわたってそのトリックを映像として残し続けた結果、世間の目は「あの人あのトリックしかやんないじゃん」というイメージになってしまうこともあるわけです。
そうなるとスポンサー的にもやっぱり影響が出てきますから、いくら得意なトリックであってもやりすぎには注意しましょう。
これはひと昔前にはなかった問題ですから、令和版スケーター注意事項とも言えるでしょう(笑)
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