コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

プロなのにメディアから姿を消すことが許される時代

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 スケボーの業界に関わらず、ある日メディアから姿を消す天才というのは必ずいます。

 

 彼らはなぜ姿を消すのでしょうか?

 

 スケボーはスポーツではなく、スポンサーとの契約が切れたから、という理由で消えたりはしません。ちなみにトリックレコードなどの例外を除き、勝ち負けの概念もないので、格闘技のように試合に負けたから、という理由もありません。

 

 以前にも国内における「スケボーの業界から姿を消した天才」を記事にしましたが、彼らは、スポーツではないスケボーの「真剣でありつつも自由」な部分に惹かれて台頭したものの、「フェードアウトも自由」に行った結果なのだと思います。

 

スケボーを辞めてもいないにメディアから姿を消す天才

 以前の記事にも紹介した林正翔さんや西平守安さんらの共通点は、スケボー自体から距離を置き、メディアからでなくなった、ということが言えます。

 

 もちろん通常の感覚ならば一度有名になって契約金などももらえる立場になれば、その立場を維持したいだろうと思いますが、彼らは天才ですから普通ではないのです。自らが築き上げたその地位にまったく未練がないのですね。

 

 実力もスタイルもなく、スケボーがマイナーだった時代にたまたま自分がピックアップされたけなのに、未練タラタラで今も業界にしがみついているきつい感じのおじさんもいる中、「天才なのにスケボーをやめる」というその行動すらカッコ良いと思うのは私だけでしょうか。

 

 話が逸れました。

 

 最近では彼らのように、「スケボーを辞めることにより自然とメディアから姿を消す」という人達とは逆に、スケボーを辞めてもいない、むしろ上手くさえなっているのにメディアから姿を消す天才がいるのです。

 

  • チャズオルティズ
  • トムアスタ
  • PJ LADD
  • ルアンオリベイラ
  • デーウォンソン

 

 PJなんかは昔からメディア嫌いなのは有名でしたからちょっと毛色が違うかもしれませんが、それでも当時はHOW TO動画を出したり、デモに参戦したり、BERICCSに現れたりと多少はメディア露出がありましたよね。

 

メディアに出なくても実力が分かる現代

 私がなぜ彼らがスケボーを辞めていないか分かるかと言うと、皆さんお分かりですよね。

 

そう、SNSです。

 

 彼らは雑誌やWEB媒体、ストリートリーグなどのコンテスト等、メディアにはでなくなりましたが、なぜかインスタグラムだけは頻繁に更新し、日々天才にしか生み出すことができない地獄トリックをアップし続けています。

 

 ルアン、トム、オルティズらは以前はコンテストキラーでもありストリートリーグで表彰台にも乗っていましたが、今は本当にでなくなりましたよね。

 

 なぜこのようなことが起こり得るかというと、現代ようなスマホの時代においては、BERICCSやストリートリーグで活躍することとインスタで日々トリックをアップすることの「差」というものがなくなりつつある、ということが言えると思います。

 

 ここでいう「差」というのは、それを見るスケーター達のサポートアイテムの購買意欲であるとか、憧れを抱く、ファンになる、という意味での「差」です。

 

 インスタを見てファンになる数と、ストリートリーグを見てファンになる数が変わらないのであれば、手軽なインスタに数多く滑りをアップする方が効率的だと考えたり、スポンサーがそれで満足する、ということも当然あり得ることでしょう。

 

ようするに時代です。

 

まとめ

 プロと言うものは所詮見られてナンボの世界です。トリックを見せつけることができれば、その方法は問わないのです。

 

 それが例えストリートリーグだろうとインスタグラムであろうと、現場で見る感動とWEBで見る感動はまた違うでしょうが、「現場で見せる感動の方がプロとしての価値が高い」ということが当たり前と思われていた時代ではなくなりつつあるのです。

 

 それはそれで私のような現場大好き昭和スケーターは少しさみしい気持ちになるのですが(笑)

 

 初めてプロの滑りを生で見たときの感動は本当に忘れられないものですから。

 

 ちなみに、オルティズは先日、DGKに電撃加入したことが発表されました。今後はまた新たな活躍が期待されますね。

 

 

 

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