コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

スケボーの世界にも一発屋は存在するのか

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 スケボーの世界と言うのは明らかに特殊な世界です。

 

 スポーツではないのに多くのスポーツ要素を含み、その要素など微塵も感じさせない世間からの嫌われ具合、金にならないのに体が壊れるまでステアを飛び続けるスケーター。

 

うーん特殊(笑)

 

 そんな特殊なスケボーの世界において、音楽業界で言うところのいわゆる「一発屋」というものは存在するのでしょうか。

 

 一発屋と言うのは基本的に「一つの曲だけ売れてあとはまったく売れない」というようなな状況をさしますが、スケボーの世界で言うと「一つのフルパートが超伝説となりその後はまったく出てこない」というような状態でしょうか。

 

スケボーの世界に一発屋は存在しない

まずは答えから。

 

スケボーの世界で音楽業界で言う所の「一発屋」は存在しません。

 

 こうハッキリ言い切ると少々誤解を招いてしまうかもしれませんが、確かに世間を震撼させるようなフルパートを一つだけ残し、その後メディアにほぼ登場しなくなるようなスケーターはいます。

 

  • ダニー・セレジニ
  • エバン・ヘルナンデス
  • アントワン・ディクソン
  • トッシュ・タウネンド
  • トニー・テイブ
  • グラント・パターソン

 

 トニーテイブはサーカとエレメントと二つ残しているのでちょっと例外かもしれませんが、一番わかりやすいところで言えばダニーセレジニエバンヘルナンデスでしょう。

 

 ダニーはフリップの「realy sorry」、エバンはトランスの「in bloom」において本当に世界を震撼させるパートを残し、その将来性に誰もが疑いをもたなかったはずですが、これら一つのパートを世に出しただけで、その後は本当にあっけなく表舞台から姿を消しました。

 

 その後も少々ローカルなビデオ等で出演はしているのですが、「表舞台」というには程遠いものです。

 

しかし、彼らを音楽業界でいうところの「一発屋」と言うかというと言えません。

 

 それはスケボーのフルパートは音楽とは種類がまったく違うものであり、そのフルパートは永遠に尊敬され続け、我々の脳裏に死ぬまで焼き付けられるものだからです。一発屋と言われる方の楽曲がこのように永遠に尊敬され続けることはありませんよね。

 

 それこそ、人々の脳裏に死ぬまで存在する楽曲と言うものは数多くありますが、それは決して「一発屋ではない人」が作った音楽だと思います。それこそ何年にも渡って人々にいくつもの素晴らしい楽曲を届けられる人でしょう。

 

一度きりの伝説フルパートとカリスマ性

 スケボーの世界では一度きりの伝説的なパートを残しその後は表舞台から姿を消すという、少々ミステリアスな行為も、カリスマ性の向上に一役買うことがあります。

 

 国内においてもそのようなカリスマ性を持ったスケーターはいました。

 

 当情報館でも何度か取り上げさせていただいている西平守安さんはまさに、といったところでしょうか。

 

 細かく言えばフルパートは一つだけではないのですが、一つのフルパートのインパクトが強く、その後のパートはダブルパートであったり、数カットの出演であったり、という感じでそのまま完全にスケボーの業界からは完全にフェードアウトされています。

 

 皆が喉から手が出るほど欲しがるスケボーの「才能」ですが、才能というものは欲する人だけに与えられるものではないのかもしれませんね。

 

まとめ

 もう何度も申し上げていますが、アントワンディクソンは一度きりの伝説的なパートを持つスケーターという種類のカリスマの最たるもので、一度のフルパート以降はスケボーすらまともにのらず、デモにはデッキさえ持っていきません(笑)

 

なのに彼は間違いなく本物の「プロ」であり「カリスマ」であるわけです。

 

 スポーツの世界や音楽の世界では一つの活躍だけでカリスマになることはほぼないと思います。

 

 少なくとも数年は活躍し、その活躍の中で一部分のプレーや賞などがピックアップされることはあるかもしれませんが、たった一度のプレーがその人をカリスマにすることはないでしょう。

 

 しかし、スケートボードはたった一つのパートが、その後何十年に渡って世界中のスケーターの心に刻まれ、永遠に尊敬されることもあります。

 

改めて、スケボーの世界は特殊であるとしみじみ感じますね。

 

 

 

 

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