問い合わせフォームよりご質問をいただきました。
私のような末端スケーターに御質問いただけること、恐縮と共にとてもうれしく思います。
さて、今回いただきました内容は身体の柔軟性についてのことです。まずは以下質問内容です。
こんばんは、いつもブログ楽しく拝見しております。 コストン太郎さんにお聞きしたいことがありまして、お問い合わせさせていただきました。 スケートボードをするにあたり身体の柔軟性は重要であるとコストン太郎さんはお考えでしょうか? また身体が硬い人はどれ程トリックに影響を及ぼすでしょうか? 私は毎日ストレッチをしておりますが、スケーターの皆さんはストレッチしてるのかと疑問に思い質問させていただきました、コストン太郎さん個人の意見で構いませんので、ご回答いただけたら幸いです。
要約させていただきますと、「身体の柔軟性はスケボーのトリックへの影響があるのか」ということですね。
私なりに考察したいと思います。
トリックへの影響自体は限定的だが、全体的なスキルとしては多いに影響あり
まずは答えから。
身体の柔軟性はトリック自体への影響は限定的であると考えます。
例えばフリップに必要な足首のスナップは柔軟性を上げたところで急に出来るようになる、というものではありません。ストレッチをしたらKグラインドがやりやすくなった、という話も聞いたことはありません。
しかし、スケボーにおける柔軟性の最大の利点は怪我のリスクを抑えることができることだと私は考えています。
実は以前、怪我に関する記事でスケボーにおける身体の柔軟性についてふれております。なぜ怪我のリスクが抑えられるのかについては、その時の記事をどうぞ。
数分に一回のペースで怪我をするスケーターにとって、怪我のリスクを少しでも抑えられるということは、「怪我で滑れないという無駄な時間がなくなる」ということです。
私のようにスキルは頭打ち、年齢もアラフォーになれば、滑る時間が長ければ長いほど上手くなるというものではありません。
しかし、若く、伸びしろがあるスケーターはそれはもう気持ちが良いくらい滑る時間とスキル向上は比例します。できるだけたくさん滑った方が上手くなるのです。
つまり、怪我によって滑ることができない時間がなくなるということは事実上「身体の柔軟性はスキルに影響を及ぼす」と言えます。
スキル向上の為には若い時にできるだけ怪我をしないことです。そしてその怪我のリスクを下げる方法として、柔軟性を上げることがもっとも現実的な方法であると私は考えています。
「怪我をしないぞ!」という気持ちだけで怪我をしなくなったら苦労しませんからね。
コストン太郎の場合
過去の記事にも書きましたが、身体の柔軟性がスケボーの怪我のリスクを下げることを証明する科学的根拠はありません。
しかし、関節の可動域を超えた動きに対し、関節の破壊が起こるならば、その可動域を広げておけば、怪我のリスクが減ることは間違いないと私は考えています。
そして私がストレッチを取り入れているか、に関してですが、実は私、めちゃくちゃストレッチをやっております(笑)
お風呂上りはほぼ毎回ストレッチを行い、下半身から上半身まで関節の可動域をできるだけ広げておこうとがんばっております。
ストレッチによる柔軟性の向上は、本当に目に見える効果があり、なんでも三日坊主の私でも続けられることができています。
ダイエットでも、きちんと毎日体重が落ちていくのが目に見えてわかれば、モチベーションも上がって続けられるというものです。それと同じように、やればやるほど屈伸が深くできるようになったり、股関節が柔らかくなったりするので、おもしろくなって続けている、そんな感じです。
そしてそのおかげでしょうか、怪我はストレッチを取り入れてから本当に少なくなりましたよ。
ちなみに私の知り合いスケーターは皆、あまり柔軟運動をしません。これはスケボーがスポーツではなく、遊びの延長であるからでしょう。こんな危険な乗り物、スポーツの観点から見たら絶対柔軟運動をしてからやるべきなんでしょうけど(笑)
まとめ
まとめますと、
身体の柔軟性でトリックができるようになることはない。しかし、怪我を防止できる観点から、デッキに乗れる時間が長くなり、事実上のスキル向上につながる。
ということですね。
柔軟性でトリックができるようになることはない、と言い切ってしまいましたが、そこはもちろんスケボーの世界。例外もあるでしょう。
例えば最近はアメリカのキッズたちはノーハンドの540°でステアを飛ぶそうです。もうテレビゲームの世界ですよね(笑)
このように360°以上の身体の回転を要するようなトリックの場合は身体の柔軟性が備わっていた方がメイクしやすいでしょう。
しかし、スケボーにおけるノーハンド360°系のトリックに関しては努力より、持って生まれた才能がモノを言うトリックなので、あまり参考にはならないかもしれませんね。まさに例外(笑)
御質問、ありがとうございました。
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