国内スケーターで最もオリンピックに近いスケーターの一人、池田大亮さんの怪我に関するニュースが入ってきました。
どうやら膝に古傷があり、その内容が半月板損傷のようですね。
ちなみにサラっと「ニュースが入ってきました」なんて言ってしまいましたが、スケーターがニュースになることが普通になったことにまず驚きです。
半月板損傷とは
膝の半月板損傷に関しては以前書いた記事「スケーターが行う手術ベスト5」の第3位に指定していました。
半月板とは膝の中にある、一見貝のような形をした軟骨形状のもので、膝のクッションの役割を果たしているものです↓
普段はクッションの役割をしているのですが、それが損傷(切れたり割れたり)してしまうと軟骨なだけに血流が少なく、自然治癒が乏しいという特徴があります。
そしてその損傷部分が膝の内部で引っかかったりして運動機能に障害を起こすことがあります。その場合、損傷している部分を縫合するか、縫合ができないほど複雑に損傷していたら半月板を全て摘出してしまう場合もあります。
しかし全て切り取ると年齢とともに切り取った後遺症が出てくることもあるので、最近では治療に時間がかかったとしても出来るだけ温存するような治療法をとることが多いようですね。※縫合に比べ摘出は競技復帰までの時間が短いとされています
このニュース通りであれば、池田さんは現段階で手術を「検討」していることになりますが、こればかりは本人と主治医の判断なのでどうなるかわかりません。
アスリートでいること
スケボーにはいろんな形がありますが、池田さんはオリンピック関連のコンテストに精力的に出場されたりと、アスリートに近いような動きをされていると、私は勝手に感じています。
もしこの怪我が長引いてオリンピックに出られなかったら、その間ストリートでの撮影等を我慢(我慢されているのかはわかりませんが)していたことが、無駄になってしまう可能性もあるわけです。
カルチャーな意味のスケボーも世間の流れにより非常に難しいですが、スポーツとしてのスケボーも難しいものですね。
まとめ
世の中は上手くできていて、全てを手に入れることはできません。
何か一つを手に入れるためには、一つ我慢しなくてはいけないように形成されていることがほとんどです。
ここでは「ストリートの楽しさ」と「オリンピック出場」です。この二つは同時に手に入らないようになっています。
しかしこれも「片方だけは必ず手に入る」というものではないため、オリンピック出場を目指すスケーターが非常に険しく、難しい状況におかれていることだけは間違いありませんね。
特にスケボーは怪我に関してはその辺のスポーツとは比べ物にならないほどの頻度で起こります。
とにもかくにも池田さんの膝が完治し、また素晴らしいトリックが拝見できることを祈っています。