国内スケートボードにおける超ビッグニュースですね。
この度、堀米雄斗さんが正真正銘のプロスケーターとなりました。
「正真正銘の」という言葉をあえて使ったのは、堀米さんは今までもプロと言っても差し支えないような人気、実力、行動があったからです。
しかし今回、プロモデルのデッキをリリースしたことにより、世界中の誰からも異論がでないプロスケーターと成られたわけです。本当におめでたいことですね。
April Skateboard
堀米さんがプロモデルをリリースしたブランドはシェイン・オニールが立ち上げた新ブランド「april skateboard」です。
シェインオニールはprimitiveを脱退してからずっとブランクデッキを使用していましたが、blindを抜けた堀米さんも同じブランクデッキを使用していたことから、「シェインが新たに立ち上げるブランドに所属するのではないか」との噂は出ていました。
それがその通りとなり、しかもまさかのいきなりプロです。
このブランドはまだ立ち上げられたばかりなので、あまり情報が出ていませんが、HPを見ると、プロは今のところシェインと堀米さんだけのようですね。
フローの立ち位置だと思いますが若手のテクニカルスケーター、岸海さん(18)もチームに所属しているようです。
しかしあのシェインオニールが世界中から選んだ自分以外の唯一のプロが、日本のYuto Horigomeだったということですから、これがどれだけすごいことかわかると思います。
特に最近の堀米さんのフッテージはもはや異次元といって差し支えなく、完全に日本人離れしています。それは実力だけではなく、どこか「遠くの海外プロ」を彷彿とさせる域に達していますね。
しかもまだなんと二十歳。これからもまだまだ上手くなるということです。どこまで行ってしまうのでしょうか。
今後の動きに注目
最近のスケート業界はフッテージが量産されすぎて、新たに出てはすぐに埋もれる時代です。
ですから最近はスキルとスタイルのみで勝負をかけるのではなく、様々なウェブ媒体を駆使したり、大手と手を組んでPRしたりと、少し「他と違う要素」というものを組入れ、世にフッテージが出るようになっています。
今までのように、フルレングス作りました→見てね(買ってね)ではユーザーに見られにくい時代、ということですね。
しかしシェインオニールとYuto Horigomeならばその、フルレングス作りました→見てね(買ってね)が通用する二人ではないでしょうか。
早く堀米さんのフルパートが見たいですね。
まとめ
御存知の通り、国内における「異論が出ないプロスケーター」は非常に少ないです。
戸枝義明さんや北詰隆平さん、以前は米坂淳之介さん、岡田晋さん等がプロモデルデッキをリリースされています。
その中でも今回のプロ昇格は少し異例の「世界が注目する中でプロに昇格した」日本人です。今や世界中のスケーターでYutoの名前を知らない人はいないでしょう。
しかしそれは言い換えると「世界中に自分が知られている」ということにもなり、プレッシャーも相当なものだと思います。
友人のある国内有名スケーターが「あまりパークに行きたくない」と言っていました。自意識過剰ではなく、「見られる」からです。私なんかは有名なのは羨ましい限りだと思ったりするわけですが、本人にしてみればどうやらそうでもないみたいですね。
国内でそれなのですから、世界中で知られているとなるとそれなりにストレスや、少々過度な期待を抱えながら今後は活動されることと思いますが、堀米さんならその期待をも今後どんどん上回った滑りを魅せてくれるはずです。
プロ昇格、本当におめでとうございます。