私にとってスケボーは人生のプラスでしかありません。
とにもかくにも良い経験が圧倒的に多く、これからも一生の付き合いになるであろう親友達もやはりスケボーのつながりで作られました。
学生の頃スケボー以外でつながっていた親友と呼べた友人達とは、30歳も超えてくると段々つながりが希薄化し、今では連絡先も「あいつこの番号で合ってるかな?」という感じです。
反面スケボーで作られた友人はひと月あれば何回もラインで連絡を取ります。スケボーには仲間との絆を希薄化させない何かがあるのは間違いありません。
そんな私にとって生きる糧と言っても過言ではないスケボーですが、スケボー人生の中で一つだけ後悔していることがあります。これはおっさんの戯言と思わずに今の若い人たちにぜひ聞いてほしいです。
怪我
スケボーをやって後悔していることなんて、もう関節に関わることしかありませんよね(笑)
怪我そのものが「痛かった」とか「病院代がかかった」とかで後悔しているわけではありません。怪我がきちんと治る前に我慢できずにデッキに乗り、また同じところを怪我して、なんて繰り返しているうちに「後遺症」のような状態になってしまったことを後悔しています。
私の場合重症なのは首です。腰と足首もおかしいですが。
10年以上前の話ですが、ステアを飛んでいる時に着地で踏ん張ったところ、首をグキッとやってしまいました。その時は痛すぎてそのまま固まったような状態になってしまいましたがそこは若さですね、痛みを我慢して病院にも行かず、痛すぎて吐き気まで出ているにも関わらずそのまま仕事にも行きました。
結局私が選んだのは「ほったらかし」だったわけですね。
そして数か月後に少しは痛みがマシになったと思ったらすぐにデッキに乗って、その時は首をレギュラー方向(つまり左向き)にすることができず、スイッチとフェイキーしかできませんでしたが、ごまかしつつ無理やり滑っていましたね。
その後も良くなってはまたグキッ、良くなってはグキッと繰り返し、今では万年首がおかしく、パソコン作業や車の運転をしていても首が一番つらい状況です。今でもたまに少し吐き気が出るくらいおかしい日もあります。
もしあの時きちんと治療をしていたら?
今でも後悔しています。もしあの時病院に行ってきちんと治療し、数か月スケボーを我慢していたら今後遺症に苦しむこともなかったのでは?と。
実際のところはわかりません。もしかしたら病院に行っていても後遺症は残っていたかもしれません。
しかし、私は「数か月スケボーを我慢してきちんと治療をした場合」と「なんにも治療せず怪我を繰り返した場合」の将来の体の様子が少しも変わらないなんてことは考えにくいと思います。
かといって今から病院に行って、「10年以上前に首を・・」といっても治療はかなり限られてくるでしょう。
治療と言うものは怪我をした瞬間から時間が経てば経つほど出来ることが少なくなります。逆に言えば怪我をした瞬間から短い期間が一番治るスピードも早いということです。
まとめ
若い頃は「今しかできない」と思うことが多かったです。
そう思い、痛いのに我慢してデッキの上を優先し続けました。何度クラッシュしても一心不乱に世界を震撼させ続ける海外のビデオに触発され、「痛みを我慢すること」をカッコイイとあこがれを抱いていたのかもしれません。その結果が首の後遺症ということになります。
私とスタイルは違いますが無茶をするスケーターには憧れを抱きます。あぶないのってカッコイイですよね。「細く長く」よりは「太く短く輝く」スケーターが最高にカッコ良いと思ってしまいます。といいますかスケボーの世界では「細く長く」はちょっとカッコ悪いという印象もあるかもしれませんね。
しかし怪我を完璧に治してから滑ることは別に「細く長く」となるわけではありませんよね。自然治癒に頼る治療では長くてもわずか数か月でしょう。
怪我をしたときは自分では判断せずに、きちんと病院にいって検査してもらいましょう。数か月滑れなくなることは決して負けではありません。数か月後に勝つために布石だと私は思います。
将来、私のように後遺症に悩まされるスケーターが一人でも減ってくれれば幸いです。
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