ついに開催された東京オリンピック。
このコロナ禍で開催されたことがすでに奇跡といっても過言ではありませんが、なんと堀米雄斗さんが金メダルを獲得するという奇跡の二連発が起こりました。
でもどうでしょうか。堀米さんは世界最高峰のコンテストであるストリートリーグをはじめ何度も世界一になっており、今回の金メダルも奇跡ではなく、完全に実力だと私は感じています。最近では帝王ナイジャヒューストンに勝つことが、当たり前となっていましたし。
今回、金メダルを獲得したことで堀米さんはスケーターですが、同時に芸能人となりました。
これは本人が望む、望まないという話ではなく、世間からすればもうそのような扱いになるということです。
スケーター界の世界ではとうの昔に芸能人であった堀米さんが、本当の芸能人になったときに待ち受けているものとは一体なんでしょうか。
金銭的な対価
まずは富(とみ)です。
彼は今後、様々なCMにも多く登場することになるでしょう。
テニスの錦織選手のようにファーストリテイリング(ユニクロの運営会社)のような巨大企業と契約することになれば、彼はもうスケーターよりアスリートと呼ばれることのほうが多くなると思います。
TV番組に呼ばれることも数多くあるでしょうし、芸能人とのYOUTUBEコラボ、雑誌等、彼は今後信じられない程の金銭的な対価を得るでしょう。
名声
次に名声。
金メダリスト、世界一のスキル、精錬されたスタイル、そしてなんといってもあのルックス。街を歩けばキャーキャーいわれるでしょうねぇ~。うらやましい!!(笑)
スケーターにとってはもはや今更ですが、スケボーってめちゃくちゃあぶないじゃないですか。あの甘いルックスであんな危ないことをやってのける天才は今後現れるんでしょうか。うーん想像ができません。
天は二物を与えましたね☆
有名税
ここからはちょっとネガティブな部分ですね。
最近特にこれが大きくなっていると思うのが「有名税」です。
ちょっと前にオリンピック関連でも散々辞任や解任等がありましたね。一番記憶に新しいのは小山田圭吾さんの過去のいじめ問題でしょうか。
このように有名になるとしばしば大衆の「正義の鉄槌」とも言えるべき批判が振り下ろされることがあります。
これらに対抗する術は「ない」と言って差し支えなく、本人や周りがどのような行動をしたとしても、防ぐ方法はありません。過去の一度の過ちが、取り返しのつかないことに発展することもあるわけですね。
この有名税の特徴は、有名にならなければ不問になることも多いということです。不問というより表沙汰にならない、という方が正しいですかね。
先の小山田さんの例を挙げれば、小山田さんがオリンピックに携わるという情報がなければ、あのような大騒動にはなっていなかったかもしれないということです。
もちろんオリンピックがなくても今後の未来には起こり得たかもしれませんが、とりあえず今回の騒動がオリンピックがスタートであったことは間違いないわけですね。
今の時代、有名になる、大役を務める、ということは良いことばかりではないということです。
ストリート
今後、堀米さんを日本のストリートで見かけることはなくなるかもしれません。
日本ではまだスケボーが禁止されていない公園もありますから、そのようなところでの滑りは見られるかもしれません。
しかし、日本でのスケボーの取り扱いは法的にもグレーな部分も多く、つまり、道路交通法に抵触する恐れのあるような所での滑りはもう出来ないということです。
ここでのポイントは抵触する「恐れ」です。交通のひんぱんな道路でスケボーに乗るのがダメな現在の道路交通法では、その「ひんぱん」の定義が曖昧になることもあるからですね。
例え、たぶんここなら滑っても法律には抵触しないだろう、という場所であっても人によってはひんぱんと認識される「恐れ」があるところでは、芸能人であるかぎり遊ぶことは出来ないでしょうね。
まとめ
芸能人となってしまった堀米雄斗さんは、富と名声を得る代わりに、日本国内におけるストリートでの滑りを失ってしまったと言えるかもしれません。
過去の記事で何度か書いているのですが、世の中に打ち出の小づちはなく、何かを得るということは何かを捨てるということであり、それは我々スケーターが常に特別だと思っているスケボーの世界でも例外ではありません。
しかし、これはあくまで私の感情ですが、堀米さんは表の世界で大きく羽ばたくスケーターであってほしいと思います。例えそれが彼の滑りをストリートで見られなくなるとしても。
堀米さんは存在そのものが日本のスケートボード業界を変える力があります。
「変える」を具体的に言うとスケーターへの扱いや待遇です。
今後スケボー一本で食べていけるスケーターが増えれば、もっと世界に通用するスケーターが日本で現れ、現在では考えもつかないようなスーパートリックや、世界中のスポットでトリックレコードを更新する日本人が見られる可能性があるのですから。
最後に、堀米さん。金メダル本当におめでとうございます☆
コストン太郎
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