先日の栃木のスケーター逮捕に続き、また不幸なニュースが飛び込んできました。
【独自】渋谷の迷惑スケボーに待った! 警視庁が取り締まり(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
今回は逮捕まではなかったようですが、いわゆる「赤切符」がスケーターに切られたようです。
赤切符とは
自動車を運転している人はわかるかもしれませんが、交通違反には青切符と赤切符があり、簡単に言うと軽い違反は青切符、重い違反は赤切符が切られることになります。
そして今回切られた切符は赤切符なので重い交通違反、ということになります。青切符であれば「反則金」を支払えばそれで終わりですが、そうはいかないよ、ということです。
みんな違反したときに反則金を納めるのを嫌がりますが、実は反則金はそれを払えば法律違反をチャラ(刑事責任を問われない)にしてくれるとても良い制度です。この青切符の制度を「交通違反通告制度」と言います。
赤切符にはそのチャラにしてくれるような制度がなく、裁判が行われ「罰金」や「懲役」となり、前科が付きます。
スケボーして裁判とは穏やかではありませんね。
なぜ赤切符が切られたのか
「なぜ青切符ではなく赤切符が切られたか」ですが、まず根本的にスケボーには上記で説明した反則金払ったらチャラにしてあげるよ、という「交通違反通告制度」がありません。交通違反通告制度があるのは自動車と原チャリです。
ですから自動車と原チャリ以外の道路交通法違反を現認した段階で警察官は「赤切符を切るしかない」ということです。
あくまで「注意」で済めばそれが一番良いのですが、今回は注意されてもすぐまたデッキに乗ったようなので、交通違反であることを認識させた(注意)のにまたスケボーに乗ったことで悪質と判断され、このような結果になってしまったということでしょう。
裁判でも、スケボーに乗ったという事実関係は争うことは出来ないと考えられるので、間違いなく前科が付き「罰金刑」となると予想されます。
今後も増えるであろうスケーターの赤切符
「渋谷のストリートでスケボー」
我々スケーターからすれば普通に考えられるシュチュエーションですよね。しかし世間ではもうそれが普通ではないと捉えられています。
今回の「スケボーで赤切符が切られた」という事実は全国ニュースで流れてしまいました。人の心情として前例があるものに関しては比較的ハードルが下がりますので、今後警察官はスケボーで赤切符を切りやすくなったと言えます。
つまり、スケーターが前科者になる可能性がグンと高まってしまいました。このようにスケボーで捕まるということは全国のスケーターに迷惑をかけることになるんですね。
僕もスケーターですし、もちろんスケーターの味方ですが、今回の件は一度注意されていますので、その段階で事態を終息させることができたわけです。実際その日、他にも7人のスケーターが警察に注意を受けたそうですが、そこでスパッと辞めたのでしょう、赤切符は切られていません。
そう考えると、注意された後の行動はとても褒められたものではなかった、と言えます。
まとめ
栃木での逮捕もそうですが、今回の赤切符も、スケーターにとっては痛い前例となってしまいました。
さすがに一発目でいきなり逮捕や赤切符を切る警察官は「まだ」いないと思われます。それはスケボーが法律違反になる定義が
交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
という少し大まかな意味合いであるからです。
この「ひんぱん」の定義は現場の警察官にある程度委ねられていることから、警察官としては一度本人に「ここは交通のひんぱんな道路である」と認識させる必要があります。
ですから我々スケーターは一発目の注意でスパッと辞めることが大切ですよね。
スケーターの風物詩と言っても過言ではない「あと一回!」はどんどん淘汰されてく時代になってしまいましたね。
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