スポーツの世界でスポンサーがついている人は、競技人口の割合で言えばスケボーの業界ほど多くはないと思います。
付いている人というのはそれこそテレビに出るような選手だったり、そうでなくてもその業界では有名だったりします。
しかしスケボーはスキルがなくてもそんなに有名でなくてもライダーを決定する担当者と仲が良ければスポンサーを獲得することがあるので、国内にスポンサーライダーというものはたくさんいます。
中には有名でないライダーも多々いますので、スポンサーを辞めてもクビになっても業界では一切話題になることがない、というケースも多いです。それほどスケボーのスポンサーと言うのものはライダーの出入りが激しい業界です。
ではライダーがスポンサーを辞める時ってどんな時なのでしょうか。
他ブランドへの移籍
比較的「プロ」と呼ばれているような、有名ライダーに多いのがこのパターンです。
特に現在のブランドとの契約が物品提供のみで金銭契約でなかった場合(もしくあっても少なかった場合)、金銭が絡む契約での話を持ち掛けられたら、そこは当然前向きに話が進む場合が多いでしょう。
そもそもライダーの最終目標は「スケボーでご飯を食べていく」という場合が多いです。そう考えると金銭契約ができるのであれば、そこはお世話になったブランドを離れることも当然あり得ることですよね。
私が知っているこのパターンの移籍についてですが「一見モメそう」な気がしますが、意外とモメないことが多いです。
ウジウジ隠さずに「すいません、〇〇から金銭契約のお誘いがきてしまいました!」と、ちゃんと言う人がスケーターには多いからだと思います。
なにかとごまかして辞めて、しれっと別ブランドに移籍、ということがあまりないのは、さっぱりとした人が多いスケーターらしくて、とっても気持ちがいいですよね。
移籍したあともそのライダーとブランド側は仲が良かったりすることも非常に多いです。
契約を切られる
いわゆる「戦力外通告」です。ブランドとの契約は年単位の有期契約であることがほとんどで、その契約更新時に終わりを迎えることが大半ですね。
その契約期間にブランド側が満足する広報活動ができていなかったという判断です。スポンサードされた側の使命は、色々無駄な言葉を削ぎ落してざっくり言うと「ブランドの売上げに貢献しろ」ということです。
そのためにはもちろんそのブランドの宣伝が必要になるわけですが、メディアに出ることがなかったり、スキルが足りなかったりで、宣伝が出来ていないとみなされるとこのような戦力外通告が行われます。
この場合、その後のライダーとブランド側の関係はちょっと微妙になることも多いです。ライダーとしては不本意な契約更新拒否であることも多いですからね。
自ら辞める
最近の若い子は本当にうまいですよね。海外にも引けを取らない化け物スケーターがたくさんいます。
そのような若手の台頭や、自身の年齢によるスキル低下、怪我等の理由により自ら辞める人もいます。
自ら辞める人は僕の経験から言うと、当初スポンサーがついた経緯も忖度ではなくスキルで自ら掴み取った叩き上げ系のスケーターが多い印象です。入る時もカッコイイけど、去り際もカッコイイ、みたいな感じでしょうか。
「自分はもうこのブランドの広報としては機能していない」と自ら認めるわけですから、男らしくてカッコイイですよね。
自然消滅(番外編)
ちょっとめずらしいパターンですが、ライダーには契約書を交わさず口頭だけで物品を提供してもらっているようなスケーターもいます。
今ではアマより下の「フロー」と呼ばれるランクでも契約書を交わすことが多いですが、昔は口頭だけのサポートって結構ありました。
その場合は大体気づいたら別のアイテム使ってた、みたいなことも多かったりします。しかし、フローでも契約書をきちんと結ぶ最近では、この形はあまりないのかもしれませんね。
まとめ
もちろん上記で説明したことがライダーを辞める理由の全てではありません。
「器物破損」や「違法物の所持」等で解雇される場合もありますし、担当者とライダーがケンカして辞める、なんてこともあります。
世間の大体のスケーターのみんなが、プロと呼ばれている人がそのブランドを辞めたら「モメて辞めた」かような印象を持ってしまうのではないでしょうか。
でも実際は辞めても仲が良かったりすることもあるので一概には言えません。最近では阿部涼太さんがエレメントを抜けてベイカーに移籍しましたが、その経緯をあっけらかんとエレメントライダーがインタビューに答えたりもしていましたね。その後も映像等でエレメントライダーとの共演もたくさんしていますし。
スケーターがスケーターっぽく辞めた時は、やっぱり「仲間」のままなんですよね。
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