「スケボーで食べていきたい」
スケボーにとてもハマっている若者は一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
そして自らの実力を客観視できる年齢になったとき、プロとしてご飯を食べるのはちょっと無理だな、と気づいたスケーターが次に考えるのは、代理店などの業界に就職するか、ショップを立ち上げるか、ということです。
本当、意外と多いんですよ。スケートショップを立ち上げる人って。実際私の知り合いも、立ち上げた人は1人や2人ではありません。
中には店舗を増やすなど、大成功をおさめるショップがある一方で、そのほとんどは経営が立ち行かなくなり、潰れることが多いです。
ではなぜ、そんなにスケートショップの経営は難しいのでしょうか。
家賃の支払い
スケートショップの経営が立ち行かなくなる理由のぶっちぎりの第一位はコレです。
自らの貯めた資金や、援助されたお金を使って何とか開業までこぎつけたとしても、家賃と言うランニングコストをずっと払い続けながら利益を出し続ける、というのは本当に至難の業です。
スケートボードというのはこどもからおじいさんまで利用する靴屋さんや服屋さんと違って、特定の層にしかニーズがないものです。
そのようなものの販売で家賃を払いながら利益を確保するというのはやはりハードルが高くなるということですね。
利益率が低い
以前記事にしたこともありますが、皆さんデッキの原価、つまり仕入れ値っていくらぐらいか知っていますか?
もちろん一律には言えませんが、大まかに言うと、スケートショップは代理店から大体6,000円でデッキを仕入れ、10,000円で売る、という感じです。ちなみにその代理店は海外から大体1枚2,000円~3,000円で仕入れています。
つまり一枚デッキが売れたら単純4,000円の利益、と思われますが、ここから人件費や送料、電気代や家賃、が引かれる形になりますので、手元に残るのは本当に微々たるものです。
ただでさえネットが普及し直接モノが売れにくい時代、デッキがお店で直接買われる機会は今後もどんどん減っていくでしょう。なのに、一枚売れて手残りが微々たるものでは継続していくのはかなり難易度が高いのです。
ちなみに、直接店を持たず自宅などで在庫を抱え、ネット販売のみでやっている、自分一人でやっている、というやり方だとここから手残りがどんどん増えます。家賃や人件費がかからないわけですからね。
店に入りにくい
個人が経営するスケートショップというのはお客さんは本当に入りにくいです。それはもう相当なレベルで(笑)
お店が広くて他にもお客さんがたくさんいれば良いのですが、大体が店内はガランとしており、入るのにとても度胸がいるんですよね。
ですから、スケボーのお客さんは個人のお店ではなく、大型ショッピングモールに入っているようなムラスポなんかに流れてしまうのです。
特に入りにくいのはビルの2階以上にあるような場合ですね。これは顧客をつかむなど、上手くやらないと本当に難しいと思います。
でも実はビルの2階というのは1階よりは家賃は安く、モノが売れたときの利益、つまり手残りは増えるんですけどね。ここはバランスと言ったところでしょう。
店員さんが適当
これは皆さんなんとなくわかりませんか(笑)
個人のスケートショップって知り合いに安く売ったりするんですよね。
これってただでさえ少ない利益をさらに少なくしているので、そりゃ経営はきびしくなるだろうなぁという感じです。
でもこのように、自らの経営を苦しくしてまでも仲間に安く売るという損得勘定が欠落したスケーターという人種が私は大大大好きなので、なんとも言えない気持ちです(笑)
まとめ
多くの知り合いスケーターがショップを立上げましたが、私の知り合いでショップを立上げて何年も危なげなく経営をしているスケーターは、たった一人だけです。
そのスケーターはもともとちょっとスケボー以外にもまじめな趣味があったり、ちょっと普通のスケーターとは毛並みが違う気がします。
仲間だからと言って一律にモノを安くしませんし、仕入れもどんなに代理店から営業がかかっても、やみくもに仕入れるのではなく、きちんと店のカラーというものを大事にし、決して付き合いだけで仕入れたりしていません。非常に上手くやっていると思います。
将来はスケートショップをやりたいと思っている若者の皆さん、ぜひ、息の長いお店を作り上げてください。
私の記事を読んでからお店をオープンされた方がいらっしゃったらツイッター等で連絡をいただければ、直接行ける距離であるならば、何か購入させていただきます☆
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