コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

ストリートとパークでは例え同じセクションがあっても難易度が全然違う理由

 

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 当情報館でもストリートが難しいということは何度かお伝えした通りですが、今日はもう少し分かりやすくそれを説明したいと思います。

 

 あり得ませんが、例えばストリートとパークにまったく同じセクションがあったとしましょう。ここではハンドレールにしてみましょうか。

 

 路面、レールの長さ、高さ、ステアの段数、プッシュの距離。これからがまったく同じであった場合でも、難易度は確実にストリートの方が上です。

 

 これってストリートの撮影を経験したことがない方は一見不思議に思いますよね。「セクション自体の条件が同じなら難易度は同じでしょ」っていうのが普通の感覚だと思います。

 

セクションは同じでも環境が違う

ストリートとパークの最大の違いは「環境」です。

 

 グラップラー刃牙シリーズという私が好きなマンガがありますが、そこで良い例が出ていました。少々うろ覚えですが、

 

 丹念に鍛え上げられたファイター(格闘家)でも、例えば街で急にケンカになった場合、そこらのケンカ自慢に負ける場合がある。

 

あれ?ちょっとわかりにくいですかね(笑)

 

 つまり「ルールがある場所」と「ルールがない場所」って感じです。街にはロープもないし、地面はコンクリ、そこらに武器が転がっているかもしれないし、イスや机があったら邪魔で上手く動けないかもしれない。

 

環境によってはファイターが力を存分に発揮できないこともあるわけですね。

 

 スケボーのストリートもこれに似ていて、例えば自分がすごく集中して恐怖心を払しょくし、ようやく決心してまさに「今いける!!」とレールに向かってプッシュを始めた瞬間に歩行者が来て、中断せざるを得ないかもしれません。

 

これ、すごく集中力が途切れるんですよね。。。

 

 または近所のおじさんが「うるせぇ!」って怒りにくるかもしれませんよね。これまた「いつ怒りにくるかわかないので早くメイクしないと」と超あせります。ちなみにあせってやったら大概ケガします(笑)

 

  スケーターによっては遠くの方で車が走っているのが視界に入るだけでも集中力が切れてデッキを弾けない、という人もいます。

 

  それほどストリートと絶対に邪魔が入らないパークとでは環境がまったく違うわけですね。

 

 フルパートを出した時の違和感

 上記で説明したようなストリートの難易度に関しては、時にスケーターにとってかなりのマイナス要素になります。

 

 と言うのは、パークでとても上手いスケーターがフルパートを出したとき、普段の上手さからハードルがとても上がっていて、そのフルパートがしょぼく見えてしまったりするのです。

 

 パークでやるトリックをストリートでメイクするのは何倍も難しく、当然本当はしょぼくないのですが、見ている側が「ストリートでの葛藤」が分からない人である場合、このような評価を受けることがあります。

 

 見ている側がストリートで撮影をこなしているスケーターなら、その難易度は理解してもらえるのですが、本当に難しいですよねフルパートって。

 

まとめ

 ストリートとパークでは環境がまったく違います。「練習」と「本番」と言っても良いかもしれません。

 

 通常のスポーツでは、練習では邪魔が入り、本番では邪魔が入らないことが多いですよね。例えばアイススケートなんかの練習時はみんなで滑りますが、本番は一人ですし。

 

 しかしスポーツではないスケボーにおいては全く逆で、本番(ストリート)では様々な障害がスケーターの前に立ちはだかります

 

 この障害を簡単に乗り越えたようにメイクする、というのが評価される世界ですから、スケボーの撮影はドMじゃないとできない遊びであるかもしれませんね。

 

 ルールがないスケボーなのに「できるだけ簡単にメイクしてるように見せたい」と勝手に厳しいマイルールを課すのがスケーターですから(笑)

 

 

 

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