今年は記録的な暖冬だそうですね。スケーターにとっては気候的に滑りやすく、良い環境ですがスノーボーダーにとっては雪不足で困っていらっしゃるかもしれません。
さて、スケボーのギアに関してですが、スケボー初心者の方達が一番トリックに影響を及ぼすと考えているのはやはりデッキでしょう。トリックへの影響を順番に並べると
デッキ→シューズ→トラック→ウィール
このような並びだと考えられる方が一般的だと思います。
ではズバリ、ウィールはトリックに影響を及ぼすのかどうか、考察したいと思います。
ウィールはトリックに影響する
まずは答えからいきます。
ウィールはトリックに大いに影響を及ぼします。
まぁ実際のところ、トリックに影響を及ぼさないギアはビスとかナットとかだけです(笑)
どのような影響があるかということですが、一番大きな影響はウィールの硬さによるスライドトリックやグラインドトリックへの影響です。
例えばテールスライドやKグラインドはウィールがカーブに当たりますよね。その時にウィールが硬ければ硬いほど、摩擦抵抗が少なくなり、滑りやすいです。逆に言えば柔らかいウィールはグリップがかかり、詰まりやすいということですね。
特にブラントスライドなんかは柔らかいウィールではいくらテクニックがあるスケーターでもメイクすることは理論的に難しいです。
ですからカーブトリックを得意とするスケーターであればあるほど、それなりに硬いウィールを選ぶ傾向にあります。
ちなみにウィールの硬さは「〇〇A」という「A」表記を使って表されており、〇〇には数字が入ります。数字が大きければ大きいほど固いウィールと言うことになります。
私の感覚ですが、100A以上は硬めだと思ってもらって良いです。99Aくらいが標準で98A以下は柔らかめ、と言った感じです。
私はカーブトリックが大好きなので、愛用しているのは硬めの101Aです。
硬いウィールのデメリット
では柔らかいウィールより硬いウィールの方が良いんだな、と言われるともちろん一概にそうでありません。
硬いウィールは柔らかいウィールよりも路面の影響をモロに受けてしまうというデメリットもあるのです。
ストリートというものはパークのように路面が良いところばかりではありません。路面が荒く、プッシュに難があるスポットも山ほど、と言いますか、路面が悪いパターンの方が圧倒的に多いです。
特にステアを飛ぶ時には路面の悪さはかなり気になりますから、そういう場面では、めちゃくちゃ硬いウィールだととてもプッシュがしにくいですね。ウィールが硬いが故に路面のガタガタをモロに足が感じてしまい、かなりトリックに影響がでます。
柔らかいウィールでもやりにくいことには変わりありませんが、かなりマシになりますね。
ウィールの大きさは関係あるか
ここは賛否分かれると思いますが、私的にはウィールは硬さはトリックに影響を及ぼすが、大きさに関しては極端でなければ影響は及ぼさないと考えています。
50mm~55mmくらいの間ではもう完全に好みの問題であり、トリックへの影響はほぼないと思って良いです。
大きさは極端でなければ適当に選ぶ人も多いですが、幅に関しては好みが大きく分かれるかもしれません。幅というのはコレのことです↓
この幅に関してはトレフリップやビッグスピンなどの横回しのトリックに関しては割と影響を受けるんですよね。
ちょっと上手く説明するのは難しいのですが、トレやビッグスピンをする際、デッキを弾く時に体が一度ブレてしまう(うねってしまう)方はウィールの幅が広めの方が良いです。幅が広いと地面への接地面が大きい分、ブレの影響が最小限になりますから。
まとめ
ちょっと説明が長くなってしまいました。分かりにくかったら申し訳ありません。
とにかく、ウィールは硬さと幅によって、トリックに大きく影響します。
スケボーを長く続けていると、最初はデッキが一番トリックに影響を及ぼしていたのに、いつのまにかデッキよりトラックが、トラックよりウィールが、一番影響を及ぼすギアになったりもしてしまいます。
本当に不思議な乗り物ですねスケボーって。
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