昨日とてつもないものを見てしまいました。
世界一有名なスポットと言って良いかもしれない、米カリフォルニア・レイクフォレストのハイスクールにある20段ステア、通称「EL TORO」にてトリックレコードが更新されたかもしれない映像がSNS経由で流れてきました。
ハンドレールでの更新は定期的にあったのですが、今回はなんとステアです。20段ですよ20段(笑)
どう考えても人間が飛び降りるサイズではありません。
バックサイドフリップ
映像をドロップしたのはやはりあの男、ナイジャ・ヒューストン。トリックはなんとバックサイドフリップ。
すさまじい高さですね。クラッシュも1回1回がとんでもないです。
この映像ではメイクせずに終わっているような感じですが「実はメイクしていてあとからフルパートで流す」ということは割と良くあるので、本当のところはわかりません。
ちなみにこのトリックは以前ライアン・シャクラーが一番油が乗っていた時代にトライし、撃沈されています。
現在判明しているEL TOROのステアレコードは、おそらくデイブ・バチンスキーのキックフリップです。このトリックはもう15年くらい前のもので、ステアとしてはそれ以降更新がなかったことになります。
しかし少し前にクリス・ジョスリンがトレフリップをトライしたかのような映像(肝心な所はカットされています)がSNSに流れていました。
もしそれがメイクされていたとしたらその時点ではトレフリップがトリックレコードとなりますが、今回ナイジャがバックサイドフリップをメイクしていれば私的には順位が入れ替わると考えます。
トレフリップとバックサイドフリップ。どちらが難しいトリックなのかを一概に言うことは難しいですが、デッキだけでなく体も回る分、私的にはバックサイドフリップだと考えます。
それはトレフリップが得意だというスケーターより、バックサイドフリップを得意とするスケーターの方が圧倒的少数であることからも、この理屈は通ると思います。
今の時点では確定ではない
今の時点ではこのトリックをメイクしたかどうかは確定ではありません。
もっと言うならクリスジョスリンがトレフリップをメイクしたかどうかもわかりませんので、現在のトリックレコードは15年以上前のキックフリップということになります。
TJ・ロジャースが以前スイッチ180°で飛んでいるのですが、やはりフリップ回転の方がインパクトもありますからね。
急激に進化するスケートボードですが、数十年にわたり更新されていないEL TOROステア。それほどEL TOROというスポットのステアの攻略は難しいということです。
まとめ
ナイジャのようなスケート史始まって以来の怪物スケーターの場合、映像にあるような乗りゴケまでいったのなら、最終的には乗る可能性が非常に高いと個人的には思っています。
以前ナイジャはインタビューで、巨大スポットをメイクする秘訣は「さっさとメイクして二度とこのスポットに戻ってこないぞという気持ち」と言っていました。ナイジャという天才にその気持ちがあればメイクしていても不思議ではないと思います。
ちなみにツイッターでも言いましたが、ナイジャほどの地位と名誉と財があるスケーターならば、本来もうEL TOROをバックサイドフリップで飛ぶ必要などないわけです。
しかしそこは損得勘定が欠落しているスケーター、やってしまうんですね(笑)
スケーターならわかる、「何事にも代えがたいメイクした後の高揚感と安心感」を求めて。
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