本日は「流行りトリックとそれを生んだスケーター」シリーズの第4弾です。
流行りトリックというものは、一度流行ると「廃れる」まで消え去ることはほとんどありません。「流行り」から「スタンダード」になることが多いです。
今まで流行りを作り出してきたスケーターはすべて海外勢でしたが、最近では堀米さんのノーリーバックサイド270テールスライドが世界中で流行る可能性がある気がしています。
とても楽しみですね。
バックサイドリップスライド
ハンドレールにおいて、複合トリックではないトリックの中でも比較的難易度の高いトリックです。
そしてバックテールを彷彿とさせるような、後ろ向きでスライドさせるそのカッコ良さとおしゃれさに、今では多くのハンドレールビギナーの目標の一つとされるトリックではないでしょうか。
これを世界中で流行らせたのは文句なしでジェイミー・トーマスでしょう。
ZEROが世界を震撼させていた絶頂期、「Misled Youth」や「Dying to Live」と言った名作の中でジェイミーが巨大なハンドレールをバックサイドリップスライドでガンガン攻略していく姿は、世界中のスケーターが憧れたはずです。
私のスケートスタイルはハンドレールとはかけ離れたスタイルですが、それでも当時はそのバックリップに「憧れずにはいられなかった」というほどカッコ良かったです。
私の場合はもちろん小さなフラットレールで鬼練習でしたね(笑)
バックサイドオーバーKグラインド
バックサイドオーバークルックドグラインドとも言います。
これは比較的若いトリックですから、若いスケーターの方も分かる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そう、ショーン・マルトです。
このトリックを私が初めて見たのは2002年。「In Bloom」というTransworldのビデオでポールロドリゲスがやっていました。
まだキッズだったポールが大きなesのステッカーをデッキに張り、バックサイドから入っているのにひねりを加えてフロントKグラインドを流していたことを鮮明に覚えています。
ここではまだ流行りトリックにはならなかったのですがその後、ショーン・マルトの得意技として認知され、極めつけはフルパートではなく、当時berricsの人気企画であった「TRICKPEDIA」でそのトリックが紹介されたことにより、そのカッコ良さに世界中が気づくこととなりました。
その動画がこちら↓
とてつもない安定感ですね。なんなんですかこれは(笑)
このようにこのトリックは他の流行りとは少し違って「フルパート以外で流行りだした」という独自の経緯があります。
まとめ
今日はジェイミートーマスとショーンマルトが流行らせた二つのトリックを紹介しました。
バックサイドオーバーKに関しては上記で説明したとおり、今まで紹介したトリックとは少し違いフルパート以外の映像で流行りだしたトリックです。
これは間違いなく時代の変化によるもので、もしかしたら今後はインスタグラム等から世界中で流行っていくような、そんなこともあるのかもしれません。
そうなると有名スケーター以外でも流行りトリックを生み出す可能性がゼロではありませんよね。
今後、どのようなトリックが流行っていくのかとても楽しみです。
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