本日の記事も「流行りトリックとそれを生んだスケーター」の続編です。【その②】ではシェーンオニールとグラントパターソンを紹介しました。
何気なくスケートボードをやっていても、トリックの流行りというものは皆さん確実に感じ取ることがあると思います。今で言うとバックサイドビックスピンなんかとても流行っているのではないでしょうか。
バックサイドビッグスピンに関しては、「このスケーターがここから流行らせた!」と断定できるパートなどはなく、古いところではエリック・エリントン、そこから少し間を空けて、これまたシェーンオニールが流行らせた感じでしょうか。
流行りトリックというものはいつの時代も必ずあり、一般人で言うところの「ファッション」感覚なのかもしれませんね。
ノーリーKグラインド
このトリックがいつから流行りだした、と断言するのはちょっと賛否があるところかもしれませんが、私の感覚ではこれまたアート・サーリです。
es「menikmati」での彼のフルパートにおいて、ハンドレールでのノーリーKグラインドが収録されており、その後の流行りにつながったと感じています。
ちなみにこのパートのノーリーKはスローモーションでした。世界トップのスケーターからすれば決して巨大とは言えないレベルのハンドレールにおいて「スローモーションで使われた」ということが、それまではノーリーKが決して世のスタンダードでなかったことの証明になると思います。
その後、エバンヘルナンデスやP-Rod等がこのトリックをラインの最後にメイクするなどし、さらに「ノーリーKグラインドってカッコイイ」と世に気付かせることとなり、国内においても流行っていましたね。
ちなみに国内においてこのトリックをハンドレールで初めてメイクしたのはchatty chattyの戸枝さんです。
バックサイドテールスライドフリップアウト
これに関しては流行りと言えるほど、凡人が出来るトリックではないかもしれません。
しかしプロの間では難易度が高くイケてるトリックとして、数多くのプロが自らのパートに取り入れていますね。ハンドレールでやる強者もいます。
これを爆発的に流行らせた人物としてやはりロニークリーガーと言わざるを得ませんが、実はこのトリックを始めて大々的に世界中に見せつけたのはピーター・スモリクというスケーターです。(初めてメイクしたのがこの人というわけではありません)
現在はsk8 mafiaにて活躍するベテランプロスケーターですね。
これはshorty'sがチャドマスカ人気で一世を風靡していた頃、1998年に発売されたshorty'sのフルレングス "Fulfill the Dream" という世界中が釘付けになったビデオ内においてメイクし、世界を驚愕させたことによります。
そのビデオのピータースモリクのファーストトリックがバックサイドテールスライドのフリップアウトであったため、より一層世界中のスケーターの印象に残ることとなりました。
そこから次のesの世代である、ロニークリーガーへと繋がっていくわけですね。
ちなみにピータースモリクはロニークリーガーの「menikmati」フルパートのラストトリックであるフリップバックテールからのフリップアウトもその "Fulfill the Dream" において簡単そうにメイクしています。
まとめ
本日紹介したのは二回目の登場であるアート・サーリと一世を風靡したshorty'sの元祖テクニカルスケーターであるピーター・スモリクでした。
ピータースモリクがバックテールからのフリップアウトを世に送り出したビデオがyoutubeにありましたのでご覧ください。ここからバックテールのフリップアウトがスタンダードになっていきました。
ちなみにピータースモリクはバックテールの270°アウトも初めて世にカッコイイと認識させたスケーターでもあります。今はあまりメディアには出てきませんが、すごいスケーターだったんですよ。
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