スケーターというものはスケート歴を重ねれば重ねるほど常に痛みと戦うことになります。
実際僕ももう若い頃のように激しいスケートはしていないにも関わらず足首、腰、背中、肩と常にどこかが痛い状態です。
これはスケボーに様々な特殊要因があるからです。
スケボーはコンクリートとの戦い
スケボーはスポーツと違い芝生や木の床で行うわけではなく、コンクリートで行います。
例外的にアイススケートは固い氷の上で行いますが、セクションは使いませんよね。レールが股関節に突き刺さったり、階段の上から飛び降りたりはしませんし、何より氷は滑るのでまったく滑らないコンクリートの上よりは足首にはやさしいと言えます。
滑ることによってグリップがゼロに近いため、捻挫時には多少外圧が分散されますから。
とにかく、スケボーはこの世の関節に悪いものベスト3に入るのではないでしょうか。上手くなればなるほど高いところから飛びたくなりますしね。
なぜか高いところからなぜか飛び降りる男たち、不思議ですね。
スケーターの性格的要素
スケーターは負けん気が強いことが非常に多く、メイクするまでやってしまうという特殊要素があります。ステアをメイクするまでやるということは、野球のように「打てるまでやる」、バスケやサッカー、ビリヤードのように「入るまでやる」、とはまったく異質なものです。
しかもスケボーには、どのような経緯があったとしても結果を残すことができれば勝ち、という側面があります。例えその前に100回トライしようが、1度のメイク映像が撮れれば勝利となるため、そこにスケーターの負けん気が加わり、さらにトライし続けるわけです。
10段の階段を何十回と飛ぶ行為はただただ関節を破壊する行為です。1時間ずっと階段を飛び続け、関節を壊した挙句得られるものは3秒の映像、スケーターって超バカですよね。
僕はその損得勘定のない偉大なバカ野郎っぷり満載のスケーターが大好きなんですけどね。なんかうまく言えないですけど、カッコイイ種類のバカじゃないですか☆
治療しない
これもスケーターの性格的要素ですが、スケーターは怪我をしても放置することが多くあります。放置するだけならまだ良いのですが、治る前に滑り出しますから手に負えません。
「早く上手くなりたい」「早く映像が撮りたい」と損得を考えないスケーターは足首が痛いのにフリップをしたりして、悪化させることもしばしばです。
スポーツであれば怪我が治るまで治療に専念することは当たり前ですし、治ってからもリハビリ練習から始めることが一般的ですから、ただでさえ関節に悪いスケボーなのに
治療も適当 → 治ったと思ったら慣らしなしでいきなり撮影 → やっぱり痛ぇ
と負の無限ループに突入します。
まとめ
こうやって記事にしてみると改めてスケボーは危ない遊びですよね。
元々コンクリやセクションと言った危ない要素が満載なのに、そこにスケーターの負けず嫌いな性格と、一回でもメイクすれば勝利という特殊な要素が加わることによって、常にどこか痛い体の出来上がりというわけです。
100回のトライ後にたどり着いたメイクが存在するからこそ、多くの感動を生むスケボーですが、それにはやはりそれなりの代償がありますね。
この世で一番仙豆を欲しがっているのは間違いなくスケーターです。
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