ダブルフリップの不思議に迫りたいと思います。
ダブルフリップの立ち位置は昔から変わりません。たまにやるスケーターがいても特に流行ることもなく、ダサいという認識もありません。
たまにberricsのスケートゲームなんかで使われたりもしますが、特にズルいという認識もないと思います。しかしこれだけトリックが進化し続けても未だにダブルフリップはスタンダードにならないのはなぜでしょうか?
ダブルフリップを得意としたスケーターは?
元HABITATのケリー・ゲッツや、PRIMITIVEのバスチャン・サラバンジーなどがいます。
ケリー・ゲッツは僕らの時代のスケーターからすればかなりアウトローなイメージが強くハチャメチャなスケーターでしたが、その滑りは超クリーンで、完璧で、正統派スケーターの代表格でした。
当時誰もやっていなかったバックサイドダブルフリップはとてもカッコ良かったですね。確かタンパだったと思うのですが、コンテストのベストトリックでやっていて衝撃だったのを覚えています。
サラバンジーは今でもやりますね。ハンドレールでダブルフリップからのボードスライドをメイクしたりします。
トリックはどんどんスタンダード化する
ノーリーやスイッチ、横回転のハードフリップ、バックサイドスミス、カーブやレールに逆サイドの180から入るトリックなど、昔はあまり標準的ではなかったトリックが現代ではどんどんスタンダード化されています。
しかしダブルフリップは特に標準化されません。もしダブルフリップを標準装備できればカーブトリックなどと融合化し、単純にトリック数が大幅に増えることになるのですが。
僕が思うにダブルフリップは難易度の割りにカッコ良さが比例していないからではないかと思います。
もちろんダブルフリップはカッコ悪いトリック認定されている訳ではありませんし、実際にカッコ良いのですが、難しい割にはその難しさほどカッコ良さやスタイリッシュさがついてこない、という感じでしょうか。
スタイルにもよりますが、一般的にフリップにはキャッチしてから着地するまでの時間が長ければ長いほどカッコイイという特徴があり、2回転回す分、その時間は確実に短くなりますし。
まとめ
難易度も高いし、メイクすればカッコいいダブルフリップ系がスタンダードにならない理由は、難しい割にはその難しさほどカッコ良さやスタイリッシュさがついてこない、が正解だと思います。
ケリー・ゲッツがパートでステアなんかメイクしていた時は超カッコ良くて絶対流行ると思ったんですけどね。実際僕も練習しましたし。
でも思いっきり蹴るので足首にとても負担がかかるのと、空中キャッチはこれ絶対できねーな、と思ったのですぐ練習を辞めてしまいました。
スケーターは足首みんなボロボロなので負担を掛けたくないからが原因だったりして(笑)
関連記事↓