家でスポーツについてのテレビ番組等を見ていると「とにかく毎日毎日何時間も何時間練習」という状況に遭遇することが良くあります。
先日もプロフィギュアスケーターの安藤美姫さんが子供達に熱血指導をする番組で、毎日練習しない子供達に「私が現役の頃は毎日欠かさず何時間も練習した」と言い聞かせている場面がありました。
私はフィギュアスケートをしたことがないので、この「毎日何時間も練習」というものが、フィギュアが上手くなる方法かどうかはわかりません。少なくとも安藤さんは上手くなったから、その方法を伝えているのでしょう。
ではスケボーはどうでしょうか。スタイル云々は一旦置いておき、練習する時間とスキルは比例するのでしょうか。
条件付きで比例する
まずは答えから。
スケボーにおける練習量とスキルは、一定のスケート歴までは比例します。
詳しく言うと、初心者の頃であればある程練習量とスキルは見事にリンクしますが、スケート歴が長くなればなるほど、練習した時間とスキルは関係のないものになっていきます。
これはそのスケーターの伸びしろの問題が大きく関わっています。
まるでスポーツかのように血反吐を吐くほど練習しても、スポーツ科学が浸透していないスケボーの世界においては、そのスケーターのスキル限界値というものは通常のスポーツより早く訪れます。
今後スポーツ科学分野がスケボーに浸透すれば、そのスキル限界値も必然的に成長することは期待されますが、私が考える最もスケーターが成長する時期はスケボーを始めてから5年~7年程度です。※もちろん個人差あり
このスケート歴5年~7年までは、練習すればするほどスキルは面白いほどに伸びます。練習量や練習時間が上手さと完ぺきにリンクします。
しかしその後スキル限界値に近づくにつれ、いくら練習しても上手くなるどころか、フリップがおかしくなったり、オーリーがきちんと出来なくなったりすることすらあります。
そして逆に、毎日滑っていた人間が忙しくて滑ることができなくなり、2週間後久々に滑ったらとんでもなく調子が良くてニュートリックをゲットできた、なんていうことも起こってきたりします。
例外の存在
ここで私、コストン太郎が大好きな「例外の存在」です。
堀米雄斗さん、シェーンオニール、ナイジャヒューストン。
パッと思いつく人を並べてみましたが、彼らのスケート歴はもちろん5、6年なんてことはありません。10年は越えていますが、日々、天井知らずのスキル向上をしており、映像をドロップする度に上手くなっていますね。
元も子もないことを言ってしまうと、天才にスキル限界値はないのです。
限界があるとすれば年齢による限界です。天才は年齢による壁が立ちはだかるまで、永遠に成長し続けることができるという、神に選ばれしものたちなのです。
うーんうらやましい(笑)
まとめ
まとめると、練習量と上手さはある一定の時期までは見事に比例するが、その後は比例しません。
私がスキルが一番のびた時期は、18歳~20歳くらいでしょうか。スケート歴で言うと、7年目から9年目くらい。
周りのスケーターに比べると意外と遅くまで成長があったように記憶しています。まぁ元々大したスキルではないので、遅くまで成長したとしてもスキル自体が知れていますがね(笑)
このようなスキルがぐんぐん伸びた時期を経験しているからこそ、歳を取ってから、やればやるほどフリップがおかしくなってしまうことの悔しさは、とても辛いものがありました。
出来るだけ練習しない方が下手くそになるスピードを落せるのではないか、と思ったほどです。
しかし、スキルはともかく、スタイルだけは永遠に成長することが可能ですから、スケボーにおける楽しみ方は無限にあります。
ですから私もアラフォーになった今でもスケボーがしたくて毎日ウズウズしているのです(笑)
関連記事↓