昔はフルパートにパークの映像が入ることは海外でも国内でも割と普通にあることでした。
しかしそれも少しずつ淘汰され、現在ではパートにパークの映像が入るということはほぼ皆無となりましたね。それはなぜでしょうか。
また事前にお伝えしておきますが、スケボーは自由なのでもちろん自分のパートにパーク映像を入れることはもちろん、その他すべてにおいて個々の自由です。スポンサーライダー以外は。
ここで説明するのはあくまで世界的な流れや認識の話です。
やはり流れは海外から
これもやはり海外からの流れでした。海外から発売されるビデオはどんどんパークの映像が入らなくなり、2000年に入る頃にはほぼなくなっていたように思います。
クリス・ハスラムやヒース・カーチャートなど、パートのオープニングでアールからぶっ飛ぶ、といったすこしおまけ感覚で入ることがありますが、パークのカーブやレールの映像をパートに組み込むということは現在では完全NGと言ってもいいくらいありませんね。
これはスケボーが、ストリートというスケボー用に作られていない街の手すりや階段、縁石を使ってトリックをすることがカッコイイとされている原則に基づいて淘汰されてきたのだと思われます。
例えばパークのカーブは、高さも、路面も、滑りやすさも、全てスケボーに有利に働くように設計されていて、もちろんキックアウトもなし。これを使ったトリックをパートに組入れるということは少し「ズル」のように感じられるわけですね。
スケーターって本当にストイックですよね。
国内では
今では考えられませんが、昔は普通にバンクtoバンクの映像やフラットレールの映像がパートでバンバン使われていましたが、当時は何の疑問もなく見ていましたし、違和感もありませんでした。
しかし国内でも海外より遅れていましたが「パートにパークの映像を入れてはいけない」という暗黙のルールが徐々に浸透してきて、現在では個人のフルパートではほとんどパーク映像見ることがなくなりましたね。
田町パークの映像だけはそのストリートに近い雰囲気から最後まで残りましたが、それも最近ではあまりないように感じます。
まとめ
このような「パーク映像はパートに組み込んではいけない」という誰が決めたのかわからない暗黙のルールが、世界中のスケーターの中で勝手に決められ、世界中で勝手に浸透しました。
最近はパート製作期間がグッと延びてしまいましたが、その原因もここにあると思います。パートの作成には普通に2年とかかかったりしますが、パーク映像を使っていいのであればそんな期間がかかることはあり得ませんから。
ルールがないからハマったスケボーにも関わらず、ストイックできびしいルールに関しては勝手にマイルールにしてしまうという摩訶不思議な現象がスケーターには起こります。
「自分達で勝手に厳しくする」という、スケーターというのは本当に不思議でバカな人種ですよね。そしてそんな不思議でバカで、だからこそカッコ良いスケーターが僕は大好きです。
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