こんちにわ。コストン太郎(@kostontaro)です。
今日はカッコ悪いトリック【縦回転】編となります。
一時期はとても流行った縦回転
今の若いスケーターはもはや見たこともないかもしれません。昔、縦回転のフロントフリップとハードフリップが流行りました。今はもう両方すっかり横回転ですね。
チャド・マスカやチェット・トーマスなどがデカいステアを飛んだりバンクから飛び出していく時に用いたデッキの回し方で、当時は日本でもみんな縦回転でした。正直縦回転の方が簡単だったということでしょう。
しかしパッと見、ポップのボディバリアル?と勘違いすることもあり、自然に淘汰されていくことになります。もしくは横回転超カッコいい!!となったのが理由かもしれませんが。
そういう意味ではみんなが縦で回す中、当時から思いっきり横回転のフロントフリップをしていたトムペニーは別格でしたね。
ノーリーハードフリップだけは最後まで残った
縦回転がダサい、カッコ悪いと認識されてきた中で、ノーリーハードフリップだけは最後までダサいというイメージとは結び付かなかったです。ノーリーフロントフリップはダサい認定されたのに、です。
1990年代、当時コンテストキラーだったリック・マクランクがバンクトゥバンクで披露したことをきっかけにノーリーハードフリップが世界中で流行りました。もちろん日本でも急速に普及しましたね。
世界で流行るトリックをいつも先取りするんですから、やはりいつの時代もトッププロはアイディアが違うなぁとしみじみ思います。
今ではノーリーハードフリップも横回転が主流ですが、これだけは今でも「カッコ悪い」とまではなっていないと思います。
どうして縦回転はカッコ悪いのか
上記で説明したように一見ポップのボディバリアルのように見えることも原因の一つであると思いますが、グラブと同じ理屈で「ちょっとしたズル」的なイメージがあったからです。
バックサイドフリップではあり得ない縦回転ですが、フロントフリップでは抜き足が180に回る側と同じ方向になる分、フリップ回転が入りにくいトリックです。その回しにくさを弾き足だけでコントロールできてしまう縦回転が「ズル」となり、カッコ悪いとの認定になったと考えます。
まとめ
上記で「ズル」との認識がなされたと言いましたが、それは言い換えると、よりカッコ良さを追求していくスケーターからすれば単純に「縦回転より横の方が難しいし、なんかカッコイイじゃん」ということです。この「なんかカッコイイじゃん」こそがスケートの全てですからね。
今ではほとんど見なくなった縦回転。例えば今berricsのスケートゲームで縦回転のフロントフリップを誰かがギャグ披露したら逆の意味で盛り上がるのではないか、というぐらいガラパゴスなトリックとなっています。
言い換えるとプロやスポンサーライダーが縦回転をマジでやったら「え?(笑)」とダサい認定されてしまいかねないということです。自由なスケボーの中にも責任と義務が発生したスポンサーライダーはこういった不自由さも出てきてしまいます。つくづく簡単ではありませんねライダーって。
最後はちょっと話がずれてしまいましたね(笑)
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