問い合わせフォームよりご質問をいただきました。ありがたいですね。
質問や記事にしてほしい内容があればお気軽にい合わせフォームよりお問合せいただければと思います。私なりに考えてみたいと思います。
さて、今回いただいたご質問ですが要約すると「田町スケートパークはストリート扱いなのでしょうか?」という内容です。
通常のスケートパークですとそのような疑問は浮かんでこないと思うのですが、田町スケートパークはストリートっぽいその独特の雰囲気から、フルパートからパーク映像が淘汰された今でもパートに田町の映像を入れるスケーターもいます。
まずは以下御質問内容です。
・田町のあの四角の空間はストリートか
はじめまして。ブログ開設時から楽しく読ませていただいています、〇〇〇〇〇と申します。
かれこれ10年以上疑問に思っていたのですが、件名にある通り田町の映像はストリートカウントになるのか、ということです。自分の中では田町のあの四角の空間はパークという認識でした。
しかし、国内外のフルパートと言われるものの中に、時折田町の映像が出てきます。さらに、何年か前にtrans world japanで企画された「who’s on team」という、ブランドライダーが一日の中でどれだけフッテージを残せるかみたいなやつのストリート編でも田町のパーク?が出ていました。その日からモヤモヤの日々です。助けてください。
田町はパークである
正式名称は「夕凪橋際遊び場」と言って、東京都港区設置の公園です。スケーターの間では通称「田町」ですね。
結論から述べますと田町はストリートではなくパークです。理由としては
- 行政が用意したスケボー用の公園である
- スケボー用に作られたカーブボックス
この二つがあることから、もはやストリートと言える要素は見当たりません。
そもそもストリートとは「スケボー用に作られていない場所や物を使ってトリックをする」という大前提があります。つまり、あえてソレ専用ではないやりにくいものを攻略する、というスケーターのちょっとやんちゃな部分があるわけですね。
そこにスケボーのカッコ良さとか、攻略した時の喜びや感動が生まれます。
田町のカーブボックス、グラインドは当然としてスライドもめちゃくちゃやりやすいですよね。そうです、あれはスケボーをするために作られたセクションだからです。
ではなぜ田町は時にストリート認定され、フルパートでも使われるのでしょうか。
セクション及び雰囲気
まず田町はザ・スケートパーク!と言われるRセクション等がなく、カーブボックスとフラットがメインのパークです。そしてパーク内も建物に囲まれていて、どこかストリートっぽい雰囲気が出ています。スケボー用に作られていない天然のゴリゴリカーブもありますしね。
都会である東京にありどこかストリートっぽい雰囲気。田町にはこれらの要素があって一昔前は関東近辺のスケーターの大半はフルパートに田町の映像をいれていました。
しかしそれも時代の流れとともに「フルパートにはストリート映像はNG」という自由なスケボーに自ら厳しいマイルールを課すというスケーターあるあるが世に浸透し、次第と淘汰されていくことになります。
「フルパートにパークの映像はNG」との世の流れに、その独特の雰囲気から田町は最後まで残りましたが、今ではもうほとんど見られません。
現にフルパートを撮っているフィルマーで「田町では絶対に映像を撮りたくない」という人もいます。ライダーにも今はこのような考えの人は多いのではないでしょうか。
キックアウトもなく、スケボー専用に作られたセクション、これらをちょっとした「ズル」のようにとらえてしまうスケーターの感覚がそこにはあるのでしょう。
まとめ
田町で映像を撮って良いのであれば、フルパートを制作しているスケーターは皆田町で撮ります。そりゃキックアウトもなくてやりやすいカーブがあるのですから撮影はとっても楽ですからね。気長にメイクするまでひたすらトライできますし。
しかしあれだけ使われていた田町の映像が次第にフルパートから消えてきた、という事実はつまりそういうことであり、スケーターにとって田町はストリートではない、ということの証明になるのではないでしょうか。
かといってフルパートに絶対田町を入れてはいけないということではなく、そこからはもうそのスケーター個人のこだわりや価値観の世界ということになります。
ちなみに私も若い頃フルパートというものを作ったことがありますが、田町は絶対に入れませんでした。そこはフィルマーもその他の仲間も、共通の認識でしたね。
以上、ご参考になれば幸いです。
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ちなみに以前フルパートにはパーク映像を入れてはいけないのか、という記事も書いており、そこでも少し田町については触れていますのでどうぞ。