コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

良いスケートスクール講師とは

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昔はスケートスクールなんていうものはなかったです。

 

 スケボーは本当に「不良の遊び」という感じでしたし、人から教わるようなものでもなかったです。イベントの合間なんかに無料でレクチャーする程度のものはありましたが。

 

 私は基本的に有料のスケートスクールを少々懐疑的に見ています。それはスクールに通っている子供はスケボーの「楽しさを教わる」というより「上手くなりたい」と思って通っていることが大半だからです。

 

 上手くなりたくて有料スクールに通う、というのはどう考えても費用対効果という面では疑問がつきますからね。

 

それは以前記事にもさせていただきました。

 

 ではキッズたちの「上手くなりたい」を叶えるにはどのような講師が最適解となるのでしょうか。ここでは「絶対」ではなく「最適」とさせていただきます。それは少なくとも国内のスポーツ科学がスケボーの領域に入ってきていないので、「これが正解」という練習方法が現段階では確立されておらず、私としてはスケボーに「絶対」は存在しないものとしているからです。

 

そのスケーターに合ったオーダーメイドの教え方が出来る講師

ノーズグラインドは前足体重、ファイブオーは後ろ足体重、これ絶対です。

 

 しかしこれより先のことは、そのスケーターにあったオーダーメイドの教え方というものが必要になります。そもそものオーリーが悪い例、体の向きが悪い例等、メイクできない理由はその人によりけりであるからです。

 

 そのスケーターがメイクできない理由を瞬時に見抜き、自らがやって画として見せてあげることによって言葉にも説得力が出るし、そのスケーターの吞み込みも早くなるというものです。全ては脳内に焼き付けた映像を自らの体に落とし込めるかどうかの世界ですから。

 

 以前代理店関係者とスケートスクールと言うものを見学させてもらったことがあります。その時の講師は「上手くなりたい」と思って参加しているキッズに対して、講師自らができないであろうトリックを教えていて、それに違和感を覚えたことは言うまでもありません。

 

 自らがメイクできないトリックを聞かれたら「先生はそのトリックできないから教えられないなぁ」と正直に言うべきところを、出来るかのように教える、これはどうなんでしょう。

 

 この時から私の中で有料スクールの違和感につながったのかもしれません。もちろん全てのスクールがそうではないと思いますが、逆にこのスクールだけ、ということもあり得ないでしょうから。

 

講師自らの価値観を押し付けない

 講師の中にはスケボーに対する熱意が強すぎで、自らの価値観を共有したいとの思いが強いあまり、生徒にスケボーはこうあるべきだ感を強く出してしまう人もいますね。

 

 これは賛否両論あるかと思いますが、例えばその生徒が「国内のコンテストで勝ちたい!」と言っているならばその講師がAJSA等のジャッジをしているならその講師の言うとおりにした方が良いでしょう。

 

 その講師がジャッジするのですから100%間違いはなく、異論はでません。もう一度言いますが、その講師がジャッジをするのですから。

 

 しかし例えば、「〇〇より〇〇の方がカッコイイ」と言ったり「〇〇より〇〇した方がスポンサーが付きやすい」とか言ったりするのはどうでしょう。

 

 これらは私が実際目の当たりにした言葉です。ちょっと違和感ですよね。細かい理屈は省きますが、要約するとその講師の趣味やこうあるべき感を生徒に刷り込んでいることに他ならないわけですからね。

 

 もちろんそこに悪気はないのでしょうが。ただスケーターは熱い人間が多いので、このようなことを「講師の立場として」言ってしまうことがあるのでしょう。友人に言う分には自由ですが、生徒にはあまり良くない気がしますね。

 

まとめ

 私が考える良いスケートスクールの講師とは、生徒一人一人の悪いところを瞬時に見抜き、そのトリックを自らが実践しながら教えることができ、自分の価値観を押し付けない人、ということになります。ちょっとまとまりがありませんが(笑)

 

スケボーを何年も続けて来た人って皆熱い心を持っていることが多いですよね。私がカッコイイと思うスケーターは、スケボーに熱い心を持ちつつも、その熱さを制御できている人、です。

 

誰よりも情熱を持っているのに多くを語らず、滑りで魅了するようなスケーター、最近で言うと瀬尻稜さんや阿部涼太さんのような方々ですね。

 

このような方たちがスクールの講師であれば、スケボーの楽しさ、技術、その両方を手に入れる最適解であることは間違いないと思います。

 

 

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