「フードを被ったままハンドレールに入る」
海外なんかではよくありますよね。日本国内においても最近ではたまに見かけるようになりました。
でも不思議に思いませんか?フードなんて被っていたら自転車ですらちょっとこぎにくいのに、ましてやスケボーでハンドレールに入るなんて考えられませんよね。
ハンドレールに入るときは、一般人の動きからちょっとした路面の悪さまで、ありとあらゆる条件が気になるものです。
そんな中、厚手のパーカーを着るだけでなくわざわざフードまで被ってやる必要など果たしてあるのでしょうか。
フードを被ってやる理由
その理由は簡単に言うと【余裕でやっているように見せる為】です。
危険なことをするとき、わずかなことが気になる極限状態の中あえてフードを被ってやる、ということに初心者やキッズは「スゲー!」「こんなデカいレールを余裕でやっちゃうんだ!」と歓喜します。
私も若い頃、自らのスタイルと全然違うのにジェイミートーマスがフードを被ってハンドレールをガンガンメイクするその姿に歓喜したものです。
国内で言うと、浦友和さんがスポンサーであるサングラスブランドrediをかけながらデカいハンドレールにバックサイドリップスライドでアタックする写真が世間を騒がせたことがありました。「こんなデカいレールにサングラスかけたままでやるの!?」と。
このように出来るだけ簡単に、余裕にやって見せることにより、普通にメイクするより何倍もカッコ良く見せることができるわけですね。しかしそれは同時に失敗のリスクも上がるとも言えますが。
わずかなミスも許されない危険なスポットに、フードを被るという一つハンデを背負いながらトライするのですからそれは当然ですね。
しかしスポンサーライダーというものはそのようなリスクを背負いながらもカッコ良い写真や映像を残す為、しのぎを削ってメイクまでたどり着くわけです。
責任感のあるスポンサーライダーというのは本当にカッコ良いですね。忖度ライダーに爪の垢を煎じて飲んでいただきたいくらいです。
フードを被っていた本人談
私は当時の職業柄、スポンサーライダーや契約金をもらっていたスケーターの話をよく聞くことができました。
その時にフード被ってレールにアタックしていたライダーに「フード被ってハンドレールってやりにくくないの??」と聞いたことがあります。その答えは
「死ぬほどやりにくいっす!!!」
でした(笑)
出来ることならフードどころかパーカーさえ脱ぎたかったそうです。しかしそのパーカーがスポンサーされているブランドのモノだった為、脱がずにさらにはフードまで被ったんだそうな。
危険を顧みないプロ根性には脱帽でした。
と言いますか、こんなネタ晴らしをするとスポンサーライダーに怒られそうですね。 本人は世間に「余裕があるように見せている」のに実際はやりにくくてパーカーを脱ぎたかったなんて絶対言えないでしょうから。実は結構必死でやっていること、バラしてしまってごめんなさい(笑)
まとめ
フードを被ったままハンドレールに入るライダーは、カッコ良さやスポンサーの為にやりにくいのをやヤセ我慢してなんとかメイクまでこぎつけている、というのがリアルです(笑)
現役バリバリの頃のジェイミートーマスはヤセ我慢などしていなかったと思いますが。
とにかくスケボーはカッコ良さが全てですからね。
自分に厳しいスケーターであればあるほど、そのようなリスクを負ってでもスポンサーに貢献したいと思うのは当然なのかもしれません。
改めてカッコ良いですね、スケーターって。