コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

シューグーを塗るのはダサいのか

スケーターなら誰でも知っている「Shoe Goo(シューグー)」

 

 その歴史は古く、初めて国内で発売されたのは1978年で、スケーターの必需品として認可されたことはもちろん、スニーカーブームにおいては一般的にも大活躍でした。

 

 私がスケボーを始めた頃はオーリーのスリ足側のシューズはシューグーでベタベタに補強することが一般的でした。

 

 シューグーはゴム系補修材で、チューブに入った状態では溶剤が含まれているのですが、空気に触れると蒸発して乾き、ゴムになります。

 

その特性を生かしてシューズの側面を全てゴム化してしまい、オーリーしても靴が破れないようにしていたわけですね。

 

 つまりスケーターはシューグー本来の、壊れた個所を補修する、という使い方ではなく「ハナからゴムの壁で固めて破れにくくしてしまう」という独自の使い方をしていました。

 

 しかし、そのような使い方をするスケーターは今ではめっきりみなくなりました。壊れた部分を補修するという正しい使い方?をしているスケーターがほとんどのように思います。

 

それは一体なぜでしょう。

 

シューグーを塗るのはダサい?

 スポンサーが付いているスケーターというのは、ボロボロのデッキにのったり、ボロボロのシューズを履くことはあまり良しとされていません。

 

 ボロボロになるということは基本的にロゴが見えにくくなり、アイテムが映えない(はえない)からです。

 

 その流れが徐々に一般的なスケーターにまで波及し、いつの間にか「シューグーを靴にベタベタ塗るのはダサい」という認識が広まりました。

 

シューグーをベタベタに塗るというのはわかりやすく言うとこんな感じです↓

 

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 この写真はまだ透明なシューグーですからマシですが、当時は本当に肌色というか、ゴム色そのもので、今考えると見かけのインパクトは相当なものでした(笑)

 

 私自身学生時代は当然お金はなく(今でもないですが 笑)、靴を頻繁に新調することなどできませんから、靴を一日でも長持ちさせるためにシューグーでゴムの壁を良く作ったものです。

 

私だけではなく、当時の若いスケーターはみんなそうだったと思います。

 

 しかし上記で説明した通り「シューグーを塗りまくるのはダサい」というスケボー業界の雰囲気は徐々に浸透し、いまではこのような塗り方をしているスケーターは本当に少なくなりましたね。

 

なぜダサい認定され出したのか

 今のスケーターはみんな本当にスタイリッシュです。とてもキレイな格好をして、トリックは見事に洗練されていますね。

 

 SNSやスマホの台頭で、まだスケート歴1年くらいの若い子がスタイルを意識し、メイクよりカッコ良さを求める時代です。冬にはコートを着て滑ったりもしますし。

 

 当時はスキルを付けてから徐々にスタイルや格好を気にしだすことがほとんどでしたが、今ではほぼ逆になっているわけですね。

 

  そんなスタイリッシュさと洗礼されたトリックが求められる時代に、泥臭さ全開のシューグーベタベタシューズで滑っていたら、それが「ダサい」という流れになってしまうのは当然と言えば当然なのかもしれません。

 

 どれだけ必死さを見せないか、どれだけ簡単にメイクしているように見せるか、が今の時代のスタンダードですからね。

 

 まとめ

 実は私はシューグーベタベタシューズで滑っているスケーターが大好きです。

 

 キレイな格好で滑っている人が嫌いなのではありませんよ、「泥臭いスケーターが好き」なんです。

 

 それはその泥臭さに、他人にカッコ良く見られたいという欲求よりもとにかくスケボーが好きで、滑ることを何よりも優先させている空気を感じ取ることができるからです。

 

 まぁ私が勝手に感じ取っているだけですが(笑)

 

 どんなにカッコ良くても、靴が壊れて滑れなくなっては元も子もないですからね。カッコ良さよりもデッキに乗ることを優先させるその姿を、私はダサいとは思いません。

 

 私のように悲しいオサイフ事情を抱えたスケーターの皆さん。ぜひ新品の靴にシューグーでゴムの壁を作りましょう(笑)

 


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