コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

苦手なトリックが得意トリックになることはあるのか

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 ついにGWが終わってしまいました。スケーターの皆さんにとって良いGWになったでしょうか。

 

 私はそれなりにデッキの上に乗ることができ、充実した休みを過ごすことができました。スケボーをやっていなかったら家でゴロゴロしていただけだと思うので、スケボーに出会えただけで本当に人生丸儲けですね。

 

 今日は苦手なトリック、得意なトリックについて話したいと思います。

 

 皆さん得意なトリックもあれば苦手なトリックってあると思います。自分の中でどうしてもこのトリックをものにしたい!と思ってひたすら練習してもまったく上手くならないことってありますよね。あんまりカッコ良いと思っていないトリックは結構得意だったりするのに。

 

 この苦手トリックというものは練習次第で得意トリックになることはあるのでしょうか。

 

苦手なトリックが得意になる、ということはほぼあり得ない

まずは答えから。

 

 苦手なトリックがある日急に得意になる、ということはほぼあり得ません。スケボーには「例外」が多数存在し「絶対にない」とは言い切れませんが、ほぼないでしょう。

 

 分かりやすい例で言うと、メインスタンスのキックフリップができない人って結構います。メインのキックフリップって回しの基本、カッコ良いトリックの基本、という感じがするので、誰しもが得意になりたいところではあると思うのですが、めちゃくちゃ才能がある人でもメインのキックフリップが苦手、という人は意外と存在します。

 

 私の100%想像で申し訳ないのですが、戸枝さんや瀬尻さんもスイッチの方が得意でメインのキックフリップは意外と得意ではなかったりするのではないでしょうか。

 

 つまりこれがどういうことかと言うと、戸枝さんや瀬尻さんのような才能と努力を兼ね備えた天才でも、苦手なトリックを得意とすることに成功していない、ということです。

 

なぜ、苦手なトリックを得意にできないのか

 この理由は練習の問題ではなく、もはや人間の身体機能の問題であることが大半だと思います。いくら天才でも自らの身体機能を変更することはできません。

 

 このことがスケボーにスポーツ科学の領域が入ってきていないことの一種の弊害であると言えるかもしれません。スケボーはスポーツではありませんが、スポーツ科学として練習方法やトレーニングなどが確立されていれば、今後スケーターの苦手なトリックが得意トリックになる、ということが頻繁に起こる可能性もあります。

 

 100m走11秒ジャストで走る人に、次10秒で走ってね、と言われても、やみくもに走る練習をするだけでは到底たどり着けない領域ですからね。

 

まとめ

もちろん例外の存在もあります。

 

 私はスケボーを25年以上続けてきましたが、何百人ものスケーターと滑ってきた中でただ一人だけ、キックフリップが苦手で何年間もヒールフリップしかできなかったのに、急にキックフリップが得意になった人がいます。

 

その人物は最終的にキックフリップKグラインドを軽くメイクするまでになりました。

 

 彼がどのような練習をしていたのかは割と近くで見ていましたが、何か特別なことをしていたようには思えませんでした。練習と言うよりは頭に何かひらめきがあったのでしょうか。

 

 このように苦手なトリックが得意になるという事は絶対にない、とは言い切れませんが、何百人もスケーターを見て来た中で、ただ一人だった、ということがそのハードルと高さを物語っていると思います。

 

 ここで勘違いしてほしくないのが、「得意なトリックにする」ということが難しいだけで、「メイクすることが無理」なわけではありません。

 

 ビデオなんかにおいては1度メイクすれば良いのですから、どうしてもモノにしたいんだけど苦手であるトリックを自らのトリックとして形に残すことは可能です。

 

 実はこのような考え方で苦手トリックをまるで得意なトリックのように自分のパートに組入れるスケーターは割と多いです。

 

 皆さんも苦手トリックだからと諦めず、ビデオが回っている時の「1度のメイク」を目指してみても良いかもしれませんね。

 

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