この多様な時代において、何がカッコイイかは人それぞれです。
PJラッドやセワ・クロエトコブのようなテクニカルな滑りが好きな人もいれば、クリス・ジョスリンのような死に急いでいるようなスケートに熱狂する人もいます。
しかし、いつの時代も「危ないことをやるスケーター」は特にキッズから熱狂的な支持を得ます。
ジェイミートーマスやチャドマスカ、ナイジャヒューストン、クリスジョスリン、このスケーターが一番好き、というのは人それぞれでも、「あいつ超やべー!!!」というどこか超人的な匂いがするスケーターはやはりキッズは憧れるものですよね。
だって子供の頃はみんなアンパンマンとか孫悟空とか好きだったはずでしょ(笑)
いきなり話が逸れてしまいましたが、今日はタイトル通り「ハンドレール」についてです。
ストリートのハンドレールというものは二つとして同じものは存在しません。角度、長さ、素材、路面、その全てが違い、全てが難易度に関わってくるものです。
ではどのようなハンドレールが難易度が高く、どのようなハンドレールが難易度が低いのでしょうか。
難易度が高いハンドレール
- 角度が急である
- 素材がステンレス
- 長い
- ステアの真ん中についている
キンクしていたり、路面状況については省きました。超ざっくり言えばこのようなハンドレールは一般的に難易度が高いです。
中には例外的に角度が急なほうが怖くない、という人もいるかもしれませんが、それは一般的ではありません。通常は、緩やかでフラットレールに近い感覚のものであればあるほどやりやすいと言えます。
最後の「ステアの真ん中についている」というのは、大体はステアの端っこについているハンドレールの方が失敗したとき向こう側(ステアの反対側)に逃げられることがあるため、そのような解釈となります。レールがステアの真ん中についていると失敗したらステアに着地することもあり、足首を壊す可能性が高まりますからね。
しかしこれはあくまでハンドレールの向こう側が芝生だったりする場合に限られます。向こう側が崖だったりする場合には逆に危険度が増しますから(笑)
難易度が低いハンドレール
- 角度が緩やかである
- 素材が鉄
- 短い
- ステアの端についている
難易度が高いハンドレールのほぼ逆パターンですね。
素材が鉄、というのは意外かもしれませんが、ステンレスより鉄のほうがグラインドがやりやすいという特徴があります。ステンレスでグラインドした場合、摩擦でキュキュ!っと止まってしまうことがあり、鉄ではそのようなことが少ないです。
その証拠にスケートパークに設置してあるレールは全て鉄です。
まぁワックスをゴリゴリに塗ればステンレスでも関係ありませんが、あまり塗りすぎるのも危ないですからね。
ちなみに鉄とステンレスの違いは「クロム」という物質を含むかどうかの違いで、クロムを含んだ鉄が「ステンレス」ということになります。ステンレスは鉄より断然さびにくいので手すりに良く使われるわけですね。
まとめ
例えば初心者がハンドレールをやる場合、いきなり鬼急で、鬼長いものをやろうとすると大怪我につながる恐れがあります。
かといって、路面が良くて素材が鉄でステアの端についていて~なんていう条件のハンドレールを見つけるのは至難の業ですから、私が思うハンドレール初心者にオススメの第一条件は「レールが短いこと」です。
5段以内くらいのステアについているハンドレールであれば、ある程度スピードがついていれば失敗してもボトム(着地)まで行ってしまえるので、逃げられます。
ハンドレールに初めてチャレンジしようとしている方は、短めのものにある程度のスピードを出してやることをオススメします。
がんばってみてください。