コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

ラインの最後にステア、ハンドレールをやることの凄さ

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 ついに史上最大のGWである10連休が始まりましたね。しかしスケーターには天敵の雨が降るとの予報で、途方に暮れているスケーターの方も多いのではないでしょうか。

 

できるだけ晴天の中スケボーをして幸せをかみしめたいものですね。

 

 今日は海外のビデオなんかでは割とよく見る「ラインの最後にステアやハンドレール等の大きいトリックをすること」が、どういうことかについて考えてみます。

 

 ちなみに日本で一番初めにラインの最後にステア、ハンドレールを駆使したのはおそらくCHATTY CHATTYの林正翔さんです。

 

 単発でこのようなラインを組んでいたスケーターは他にもいたかもしれませんが、それをフルパートにスタンダードに組み込んでいた、つまり日本で初めて無理をせず(簡単に)にこれを映像として残したのが林正翔さん、ということになります。

 

集中力が分散される

 ラインの最後に大きいトリックをすることがどういうことかというと、ステアやハンドレールをやったことがある人は分かると思いますが、精神的にも肉体的にも非常に過酷な行為となります。

 

 ステアやハンドレールは当たり前ですが危険であり、この危険な行為をするときは皆精神を集中して、周囲の状況(人が通らないか等)を完璧に整えて、恐怖を押し殺して、正確にデッキを弾き、メイクにつなげる、という大変な作業が必要となります。

 

 単発でメイクするにもこのような大変な作業が必要なのに、その前に1個でも別のトリックをいれるということは、単純に2倍の難しさではなく、4倍、5倍くらい難しくなるでしょう。

 

 それはなぜかというと別のトリックを前に入れることによって集中力が分散されてしまうからです。

 

 一つのことに集中するより二つのことに集中する方が圧倒的に難しいのは当然ですよね。しかもスケボーの場合、集中力の途切れは一発で大怪我のリスクも背負うわけですから恐怖心も増すことになります。

 

自らの【感覚】で入れない

レールやステアをやるとき、人にはそれぞれ【自分の感覚】というものがあります。

 

 早いプッシュで入る人もいれば出来るだけ遅めのプッシュでやりたい人もいますよね。「絶対にこのコースを通ってレールに入りたい」という人もいます。

 

 しかし、レールに入る前に一つ回しを入れるとなると、その自分にとって最善のコースを通ることができない場合もあります。

 

 自分が回しのトリックをしたい場所がカーブしていたり、坂道だったり、路面が最悪だったりすると、回しをする場所が物理的に「ここで回すしかない」と決まってしまうこともあるわけです。そこからレールに向かうにはすごく行きづらいなぁ、なんてことはストリートでは日常茶飯事です。

 

 これが、スケボー用に作られていないストリートの難しさ、いや、醍醐味と言っても良いかもしれませんね。攻略すればその喜びはパークの比ではありませんから。

 

体力の問題

これも大きな問題です。

 

 例えばハンドレールに入る前にトレフリップを入れるとなると、トレをした時点でちょっと疲れます。

 

 ただでさえ怖いハンドレール、できるだけ万全の状態でのぞみたいのに、入る前にデッキを回してちょっと疲れるわけですから、万全ではない状態でやることになるわけです。

 

 一見「トレを一回やるぐらい、別に疲れないし」と思うかもしれませんがハンドレールやステアを、一旦トレを入れてからやるのと、入れないでやるのとでは、もうまったく別のトリックと言っても良いくらい、全然違います。

 

 うそだと思う方はぜひ一度やってみてください。ラインの最後でステアやんのってこんなにあり得ないことなの!?と驚愕すると思います(笑)

 

  

 まとめ

 私も初めてラインの最後でステアを飛ぶラインをやったときは、「海外のスケーターってこれをあんな簡単そうにやってたの!?!?」と驚愕したことを鮮明に覚えています。

 

 ラインの最後でステアをやるなんて、海外のビデオを見ていると本当に良くある光景ですが、その「よくある光景」は実際にはとんでもない苦労や、気力、スキル、を基に構成されているということですね。

 

 それを理解するだけで、今後スケボーの映像を見る時はまた違った視点で楽しむことができると思います。

 

 

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