コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

スケボーにおける【試写会】とは

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スケボーの世界には【試写会】というものがあります。

 

 映画の世界にも試写会はありますが、これらは通常「広告」や「宣伝」が主たる目的である場合が多いですね。

 

 しかしスケボーの試写会には少し違った目的や意味合いがあることも多いです。ではその「スケボーにおける試写会」とはどのようなものなのでしょうか。

 

ライダーとカメラマンの満足

いきなり核心に迫りましょう。

 

 スケボーにおいての試写会はブランドの宣伝というよりも、ライダーとカメラマンの満足度を満たすために行われることが非常に多いです。

 

 映画の世界でも作品を完成させることはとても大変なことでしょう。お金も時間もかかります。しかし、スケボーの作品というものはメイクのやり直しが効かない一発勝負の世界であり、映画とは苦労の種類が違います。

 

 映画では規制線を張って邪魔者が入ってこないようにする撮影現場も、スケボーの撮影現場は邪魔者だらけであり、そこの一瞬のスキを着いたメイクの映像がおおよそ3秒。これの積み重ねにより、完成へと漕ぎつけます。

 

 時には警察や近所の人に怒られ、煙たがれます。基本的に撮影期間中は怒られてばかりです。

 

 しかし、その怒られてばかりの撮影期間を経てたどり着いた試写会では一転、その会場全ての人が褒めてくれるわけです。わずか一夜だけ褒められるために数年間怒られつづけるスケーターは本当にドМだと思いますが(笑)

 

このようにスケボーの試写会とは、ライダーとカメラマンが最高の満足を得る為に行われることが多いです。

 

スケボーにおける試写会はアイテム宣伝に効果的か

 ではスケボーにおける試写会はブランドのアイテム宣伝の効果がまったくないかというとそうではありません。

 

 まず第一にライダーとカメラマンの満足度を満たすことが先ですが、スケボーを仕事にしている大手ブランドほど、満足度と同じくアイテムの宣伝も大切にします。

 

 昔はフリップの「sorry」やエスの「menikmati」の試写会後、そのアイテム(特にライダーのモデルアイテム)が爆発的に売れるという現象が起きました。

 

 ビデオ全体より個々が尊敬される今では、昔ほどの宣伝効果はなくなったかもしれませんが、ブランド価値の向上という意味では未だに試写会の効果はあると考えます。

 

 何より、自分が大好きなブランドの試写会に行けばテンションもあがり、アイテムの購入意欲も必ず上がりますからね。

 

 その為には一部の地域のみでなく、たくさんの国や地域で試写会を行うことが、ブランド価値の向上にもつながると考えます。

 

トランスワールド等、雑誌や個々のフィルムクルーによる試写会

 試写会はスケートブランドだけが行うものではありません。雑誌であるトランスワールドや、その地域のフィルムクルーの試写会もあります。

 

 国内においてはchatty chattyがその先駆けですね。

 

 ある地域のクルーが行う試写会というものは先に説明した「ライダーとカメラマンの満足」という部分がより色濃く反映されたものとなります。

 

 ビデオを売る目的というよりは、ワンカット2、3秒を積み重ねて完成させた作品を自分の目の前でみんなに見て欲しい、というスケーターの熱い思いがパンパンに詰まっているわけですね。

 

 自分が出演している作品をみんなが目の前で見てくれて、さらに盛り上がってくれたらスケーターとしてこんなに幸せなことはありませんよね。

 

まとめ

 

 皆さんスケボーって最高に楽しくて、カッコ良いからやってますよね。

 

試写会も同じです。

 

 最高に楽しくて、カッコ良くて、さらに満足度まで上げてくれ、次回へのモチベーションにもなる。それが【スケーターにとっての試写会】ということになります。 

 

 今はフルパートを作ったら簡単にwebにポンっと上げてしまう時代ですが、試写会という最高の楽しみ方もまたスケボーの醍醐味ですよ☆

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