日本を代表する女性スケーター西村碧莉さんがなんとSLSで優勝されました。とんでもないニュースですね。
去年は堀米さんが優勝しまくっていましたが、今年は女性の活躍もすごく期待できそうです。
今回のSLSでの優勝はとても話題になり、朝のニュースでも夜のニュースでも取り上げられましたね。これは確実にオリンピック効果の一つであると思います。今回のSLSはオリンピック候補者を決める選考大会の一つでもあったそうなので、日本のメディアも注目度が高かったのでしょう。
ヘルメットを被って滑っていた
コンテスト中の映像がニュースでも頻繁に流れましたが、その中で西村さんだけがヘルメットを被っていました。※→もう一人ブラジルの選手が被っていたようです
私は最初、体を大切に考え自身の判断でヘルメットを被ってらっしゃったのかな、と思い、若いのに怪我のリスクを冷静に見据えているなんてすごすぎる!逆にカッコイイ!と思ったのですが、事実はどうやら違ったようです。
付き添いでブラジルのリオまでいってらっしゃった西村さんのお父さんがSNSで「まさかのヘルメット着用義務あり」とおしゃっていました。「やる気がそがれて大変だった」とも。
これには驚きました。
SLSでヘルメットを被ったのは西村さんが初めてです。それが自分の意志に反しての着用だったとしたらとっても残念なことですよね。
ヘルメットは賛否両論あるかもしれませんが、基本的にストリートスケーターの中では「ダサい」認定されています。被らなければ「選考会としてのポイントは与えない」のか「SLSそのものの出場がNG」だったのかはわかりませんが、とにかく本人がシラケたのは間違いない事実だったようです。
特に今回は優勝しましたからコンテスト中の映像は世界中で繰り返し使われるわけで、その時に被りたくもないヘルメットを被っている自分の映像を見たら、スケーターならどういう気持ちになるか、想像できます。
「ヘルメット被っていなかったらもっとカッコ良く映っていたのに」と考えてしまうのではないでしょうか。
オリンピック代表になるには
どうすればオリンピック候補選手になれるのか少し曖昧ですが、どうやら「五輪ポイント」なるものがあるようです。
選考会を兼ねた世界大会で順位に応じたポイントが付与され、その上位〇〇名が候補選手になる、ということなのでしょう。
その第一弾が今回のSLSだったということです。つまりSLSとどこかしらのオリンピック関係団体が提携しているということのようですね。
西村さんがオリンピックへ情熱を燃やしているかどうかはわかりませんが、とにかくヘルメットとは無縁のSLSにおいて意に反してヘルメットを被らされたということは決してプラスではないと思います。
まとめ
西村さんはハウスメーカーなどを傘下に置く会社「木下グループ」と所属契約を結びました。これはまさにオリンピック効果の一つと言っても良く、本人がスケボーで生活できるような内容の契約であるのは間違いないと思います。
これはスケボーで生活してきたいスケーターからすればとても喜ばしいことですよね。
しかし物事は上手くできていて、一方が手に入れば一方を捨てなくてはならないことが往々にしてあります。今回はまさにそれでしょう。
少なくとも彼女は18歳になるまではヘルメットを被り続けてコンテストに出ることになりますが、一番不憫なのはみんなが被っていないにも関わらず自分は被っているということでしょう。
本人の意思でないならば、私はその姿を見るのが今後少々心苦しいところです。
最後になりましたが、西村碧莉さん、本当におめでとうございます。