こんにちわ。コストン太郎(@kostontaro)です。
スケボーは年数を重ねるごとにメインスタンスだけでなくスイッチやノーリーをやり始める人が大半です。そこで気づきます、「あれ?メインでは出来ないトリックがスイッチなら出来る」ということに。
これは一体なぜでしょう。ここではフラットトリックについて説明します。カーブ等になるとこれまた違いますので。
「やり方が分かっている」ことと「出来る」ことは別
スケボーはやり方がわかっていても出来ないことがあります。「出来ないということは分かっていないということだ!」という声が聞こえてきそうですが、そうではなく、スイッチで出来るのにレギュラーで出来ないということはそういうことですよね。
人間は自分の体を全て100%思い通りに動かすことができないので、こういう現象が起きます。利き足である右足首は思い通りに動かせるけど、左足首はちゃんと動かせない、という具合です。
僕の感覚的に「スイッチキックフリップは得意」だけど「レギュラーキックフリップは苦手」なパターンの人が一番多いです。これは説明したとおり、スイッチで抜き足となる右足首が利き足である場合、スイッチが得意になるのは当然です。
椅子に座ったままでデッキの上に足を乗っけてフリップをしてみればよくわかります。利き足首でない方でフリップをメイクするのはとても難しいですから。
ここら辺がスクールに通ってもトリックが出来ないことの原因だったりします。いくら足の動きを教えられてもその通り動かないのですからどんなに教えてもらってもできるわけがないんです。やり方の問題ではないわけですから。
それに、今日から急に足が思い通りに動く!なんてこともありえないので。
できるようになる方法はないの?
レギュラーで出来ないトリック、特にキックフリップに関しては残念ながら得意なトリックになることは永遠にないと思います。
25年以上スケボーをしてきましたが3、4年経ってもキックフリップが出来ないのに5年目から急にできるようになった人を1人たりとも見たことがありません。もちろん得意になるのは無理だけど、メイクするだけというのなら話は別ですが。
スポーツとして確定し、スポーツ科学の分野がスケボーに入ってくればいずれできるようになるかもしれませんが。科学的なトレーニングをスケボーに取り入れることで、何年努力してもできなかったキックフリップが得意トリックになったら最高ですよね。
まとめ
ちょっと話がずれてしまいましたが、メインスタンスで出来ないのにスイッチで出来るトリックが存在するのは、デッキを回転させる足首が利き足である方がデッキが上手く回せるから、ということになります。
サッカーでもPKは必ず利き足で蹴りますよね。それは利き足の方がコントロールが効くし力も強いからです。それと同じ理屈でスケボーも利き足の方がコントロールできるのは当たり前です。
確かにスイッチの方がデッキが弾きにくく、デッキに乗ることが慣れていない初心者のうちは【1.弾く 2.足首を返す 3.着地】の1が出来ないことが多いので、スイッチはやけに難しく捉えられがちですが、弾きに慣れてくると抜き足が利き足のトリックの方がやりやすくなることも多いです。
もう一度言いますが、これはフラットトリックに限った話です。
例えばハンドレールがスイッチの方がやりやすい人はほとんどいません。これは説明したとおり【1.弾く 2.足首を返す 3.着地】の1がやりにくいからとなります。ハンドレールでは1の失敗が即死を意味します。