こんにちわ。コストン太郎です。
今日はスケートパークでのワックスについて考えたいと思います。
ワックスって?
スケートを始めたての皆さんにワックスとは何かを説明すると、簡単に言えばカーブやレールを滑りやすくするロウソクのようなものです。滑らない部分に塗ることで、スライドやグラインドがスムーズにできるようになります。
成分的にはロウソクとほぼ変わりないと思います。ショップなんかで買うスケートワックスより、100均で売っているロウソクのほうが調子がいいと好むスケーターもいるくらいですから。
パークでワックスをゴリゴリ塗るのはマナー違反なのか
パークにおいて滑りが悪いカーブやなんかにワックスを塗ると、たまに白い目で見られることがあります。この時基本的にこういう図式が成り立ちます。
ワックス塗る人→上級者
白い目で見る人→初心者
これは初心者の人ほど、「滑りすぎて怪我しそう!」というイメージがあるために起こる図式です。滑りすぎると体がまくられてしまう、ということです。
一方で上級者には白い目で見られても困る理由があります。それは例えナイジャヒューストンでも、ワックスが塗られていないカーブでは物理的にトリックができないからです。
物理的にカーブが滑らない状況ではトリックもクソもないのですが、初心者の方はメイクより、グラインドを掛けることやレールに乗る、ということが目的で練習をしたりしますから、滑らなくても良いということになり、ここで大きな隔たりが生まれるわけです。
ここはもはやマナー云々の話ではないわけです。塗った後に「塗りましたよー良く滑りますよー」と声かけすることはマナーだと思いますけど。
本場のアメリカでは
若い頃はよく海外に行きましたが、海外でこのワックス問題に直面したことは1回もありませんでした。なぜならアメリカはいつもセクションはワックスでツルンツルンでそれが当たり前だからです。
海外のコンテスト中にはライダーはいつでも塗れるようにポケットにワックスを入れていたり、各セクションのそばにワックスを置いておいたりと、セクションにはワックスをゴリゴリに塗る、というのはスタンダードです。初心者もツルンツルンに滑るという認識の上で練習しますしね。
世界一の称号を決めるコンテストであるストリートリーグでは、ライブ映像を見ていると、ことあるごとに選手がワックスを塗る映像が流れます。ポールロドリゲスなんかは本当に良く塗りますね。
まとめ
スケボーのトリックは、滑りすぎる分にはテクニックでカバーできますが、滑らないというのはテクニックでカバーできないという性質があります。
感情問題を排除し、塗らないとトリックが物理的にできない、ということを考えると、塗る方に文句をつけるのは間違ってることになります。
塗れば上級者も初心者もできるけど(実際海外では初心者もやってます)、塗らないと初心者がグラインドを掛ける練習しかできなくなります。つまり、全員ができるという意味では塗る方が正しいかもしれません。
しかし、塗れば初心者は怖くて練習できない、という感情を考慮すると塗らないのが正しいということにもなってしまいます。
そこで強引にまとめると、
初心者の人が怖いのはわかるけど、メイクするには物理的に塗らないと無理なので、申し訳なさすぎるけど(この気持ち大切)ここは初心者が上級者側に合わせてあげて~!(土下座)
ということでいかがでしょう?(笑)