また少々マニアックな視点からお話を。
スケボーの基本トリックなどがある程度が出来て、なおかつ5年以上続けているなど、一定のスキルを身に着けたスケーターが、怪我や就職等の事情などでスケボーを休止した場合、一体どれくらいの期間でヘタになってしまうものなのでしょうか。
これは、私のように家族に迷惑をかけながらも25年以上スケボーをやっているおっさん(笑)にしかわからない貴重な見解かなと自分で勝手に思ったので、考察してみようと思います。
デッキに乗るのは問題ない
まず、基本的に「デッキに乗る行為」程度であれば、泳ぎ方や自転車のこぎ方を忘れないのと同じで、何年スケボーをやっていないくても問題なく出来ます。
実際に私の友人で、若い頃滑りまくっていたのにパタっと5年くらいやめてから、みんなでBBQを久しぶりにしたときに面白かしく「デッキに乗ってみろよ!」と無茶ぶりをしたんですが、プッシュは問題なくできていましたし、何なら、ミニランプは割と上手くコーピングにアタックできていました。
若い頃死ぬほど滑っていたスケーターにとってみれば、ミニランプのコーピングにかける程度なら、普通の人で言う自転車のこぎ方くらいの感覚だということですね。
トリックについて
トリックについては、私の経験から、3ヶ月から6ヶ月くらいであれば、スケートを全くしなくても下手にはなりません。ただし、これは身体が成長段階にある小学生あたりに関しては当てはまらないと考えます。身体が大きくなる時期にはバランス感覚が大きくずれてきますからね。
なぜ「下手にならない」と言い切れるかというと、しょっちゅう怪我をするスケボーの世界に25年以上いると、何十人、何百人と6ヶ月くらい休んでいたスケーターを目の当たりにしているからです。あらためて危険な世界ですね(笑)
半年間ほぼ滑らなくても、さすがに初日や2日目くらいは慎重にやっていたり、体が慣れていなくても、1週間もやればフラット程度の危険でないトリックあれば元通りの完成度になります。2週間あればカーブトリックやレールトリックも完全に元通りでしょう。
つまり、下手にはならない、ということです。あっても数日程度です。
数年辞めたらどうなる?
先ほどのBBQの友人もそうでしたが、数年やめてもデッキに乗ることは普通にできます。それが5年だったとしても。
ではトリックに関してはどうかと言うと、色々と細かい要素を端折って言えば、時間を丁寧に掛ければ元通りになります。
ある有名なサッカーの監督が「歳をとっても、テクニックはなくならない」と言っていましたが、私もこれに近い考えを持っています。
もちろんハンドレールやステアなど、体の頑丈さが必要なトリックに関してはスケボーを辞めていた期間と言うよりも、歳を重ねた体の頑丈さの衰えによりできなくなります。
しかし、テクニックに関して言えば何年辞めていたとしても、以前それを出来る才能が自分にはあったわけですから、その才能が消えてしまうことなどないと考えます。
確かに以前出来ていたトリックがある日突然トリックができなくなってしまうことはあります。
ただしそれはスケボーを辞めていた期間があったからではなく、体の成長だったり、少々頭が良くないコーチ的な人からもらった間違ったアドバイスを真に受けて、おかしな練習を繰り返した結果変なクセがついたからです。
まとめ
まとめますと、スケボーはどれだけやっていない期間があったとしても、テクニックは下手にはなりません。
実際に今、40代スケーターがカムバックする事例がとても多いです。
米坂淳之介さんや岡田晋さんなど、今でもSNSに上がる動画は全盛期そのものでしょう?ほんとビックリしますよね。
関西の方でも以前有名だった40代スケーターのカムバックスケーターが最近多いのですが、テクニックは本当に健在な方ばかりです。
実はスケボーでヘタになってしまう一番の原因は「情熱」です。
スケボーへの熱が冷めなければ、寝る前やふとした時にイメトレも自然とやりますよね。そのイメトレや情熱があれば、人間の身体は不思議とその分野において退化しないようにできているのです。
情熱が失われたときは、辞めていた期間があろうがなかろうが、下手になってしまうでしょう。
ですから、今の若い人に伝えたいのは、怪我をしても焦る必要はないということ。
怪我をしても数か月の休止期間であれば1、2週間で絶対に元のトリック完成度にもどすことができます。「下手になってしまうのでは??」と焦って完全に治らないうちに痛みを我慢しながらやってしまうと、歳をとってからもずっと痛みに悩まされてしまいます。私のように(笑)
怪我は完全に治ってからやりましょうね。
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