最近はどんなビデオパートを見ても、ラインは本当に難易度の高いトリックばかりで構成されていますよね。
ここで言う「ライン」とは2つ以上のトリックで構成された追い撮り形式の映像のことを言いますが、ビデオパートがめちゃくちゃ見られていた一昔前は、ラインはビデオパートにボリュームを持たせる為に、簡単なトリックで構成したものも結構あったりしました。
しかしSNSの台頭によりビデオパートが見られなくなった現代ではボリュームの為だけのラインはもはや誰も見てはくれません。
そこで、見ているスケーターの記憶に残りたいのであれば、最低一つは必ず難易度の高いトリックを入れることが必要となります。
あくまで「記憶に残りたいのであれば」もしくは「スポンサーライダー」の話です。
それ以外の方にとって、スケボーは自由ですからね。
難しいトリックはラインの最初?最後?
ではその「最低一つは難易度の高いトリック」はラインの最初か最後か、または真ん中か、どこに入れれば良いのでしょうか。
これは、完全に好みにより、トリックの種類にもよるので「どれが良い」という正解はありません。
最もスタンダードなのはラインの最後に入れるパターンですが、これは難易度も大いに関係していて、やはり難しいトリックは体力も気力も使いますから、「このトリックが成功したら終わりにしたい」というスケーターの感情も含め、スタンダードになっていると言えます。
難しいトリックをなんとかメイクしても次にまた別のトリックをやらないといけないとなると、いくらそれが簡単なトリックでも、万が一失敗したとき精神的ダメージって大きいじゃないですか。「せっかくあのトリックメイクできたのに」って。
しかしそこは自由なスケボーに自ら制約を課すという超ドМなスケーターらしく、近年では難しいトリックを最初に持ってくるのってすげぇ!というような風潮も少々出てきているように感じます。
しかしこれは比較的スケート歴が長いスケーターが感じることで、お若い方なんかはピンとこないかもしれませんが。
ハンマートリックは最後
ラインでハンマートリック(危険なトリック)を組み入れるときは、そのハンマーは最後に組み入れることが普通です。
スケボーの世界にはめずらしくこれにはあまり例外がないですね。まぁハンマートリックをラインに組み入れること自体がもはや例外と言えるかもしれませんが(笑)
キンクレールをバックリップでメイクした後にカーブトリックを組み入れるスケーターはまずいないでしょう。
キンクレールでバックリップするようなハンマートリックは「そもそも追い撮りは向かない」という特性もありますしね。引き(遠目)の映像が必ず必要ですから。
まとめ
最近では海外のビデオなんかだと、ラインの最初にテールスライドからのフリップアウトを組み入れるは本当に普通のことになりましたよね。
私からすればそこからさらに別のトリックをやるなんて本当に考えられません。
と言いますか、もし私なんかがカメラマンに「最初にテールスライドからのフリップアウトをやってから~」なんて言ったら「何年かかるんだよ!!」って怒られてしまいます(笑)
一昔前だと単品トリック、しかもスローとして出ていた難易度のものがラインの最初に組み入れられるようになったのですから、つくづくすごい時代になったものです。
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