「Tampa Am(タンパアマ)で日本人が優勝」
これってすごいニュースなんです。
しかし、国内においてあまり話題にならなかった気がします。SNSを覗いても、スケートボード専門のアカウントが少々取り上げているくらいです。
ちなみに20年くらい前の話ですが、日本人が初めて表彰台に乗った時(3位でした)は日本中に激震が走りました。今みたいにネット環境がなかった時代ですが、そこら中で話題になり、雑誌もこぞって取り上げていたのを覚えています。まさに時の人、という感じでした。
しかし、少なくとも当時のような話題にはなっていないように感じます。この差は一体何なんでしょう。
タンパアマはコンテストの中でも特別
もう説明不要だと思いますが、タンパアマというコンテストは、「コンテストという枠組みを超えたコンテスト」であり、普段コンテストに出ないようなストリートスケーターでさえも「タンパアマは別」と言って出場するほどです。
なんせクリスコールやマークアップルヤード、ステファンジャノスキー、アーロンサスキーらでさえも、かつては出場していましたからね。
それほどコンテストの中でも特別扱いされており、アマチュアスケーターがプロになる為の登竜門とも言われていました。
パークの規模的には室内ということもあり、さほど大きくはないのですが、それでも各セクションはほぼストリート使用となっており、スケボーの一番カッコ良いとされる部分を出せる設計になっています。
ちょっとライブハウスを彷彿とさせるようなゲットー感のあるパークもスケーターが特別視する理由の一つかも知れませんね。
話題にならない理由
今回、そんな本国でも特別視されるコンテストで日本人が優勝したわけですが、あまり話題にならなかった気がします。
本来日本中のスケーターが震撼するであろうタンパアマの日本人優勝があまり話題にならなかったのはやはり、スマホの存在が大きいでしょう。
いつでも手元のスマホで世界中の情報が得られる現代においては、もはやタンパアマの優勝でさえも「無限にある情報のたった一つ」として一瞬で消化されてしまうということです。
これは昨今の「フルパートが見られない問題」と同じですね。次の日どころか数分後にはまた別の情報が手に入ってしまいますから、常に流し見状態となってしまうのです。
タンパアマのコンテスト化
ちょっと老害発言になってしまわないよう注意しながら書きたいと思いますが、もう一つ理由として挙げるなら、私は近年「タンパアマのコンテスト化」を感じています。
いや、タンパアマはコンテストだよ!って話なんですが(笑)
ちょっと上手く伝えることができませんが、タンパアマの特別感というか、コンテストなのにコンテストじゃない感が、もっとあったような気がするのです。
しかし、それが良いか悪いかは人それぞれです。コンテストなんだから当然きちんとしたコンテスト化がなされるべきであるとも言えますし。
書くまでもありませんが、決してタンパでの入賞に水を差したり、功績を称えていないわけではありません。私はこの業界に数十年身を置き、一時的にメシを食っていたものとして誰よりもその難易度と、偉大さを分かっているつもりですし。
しかし今回、私と同じような意見を少々見聞きいたしましたので、感じたことを書いてみました。
まとめ
つらつらと書いてきましたが、実は私の感覚と情報がズレているだけで、皆さんの回りではタンパの優勝は大きな話題として取り上げられていたのでしょうか。
だとしたら私の完全なる偏見記事、どうかお許しください(笑)
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