【レジェンド】という言葉がこれほどしっくりくるスケーターもめずらしいのではないでしょうか。
人類で初めてスケボーで900°を成功させた男、【TONY HAWK】トニー・ホークがberricsの企画であるBATTLE COMMANDERより新たなパークパートを世にドロップしました。
とにかくスゴイ、カッコイイの感想しか出てきません。感動しました。
トニー・ホークというスケーター
1968年5月12日生まれ。バーチカルスケーター。彼は何と51歳です。
皆さん職場の51歳を思い浮かべてください。こんなことできそうな人、いますか?(笑)
彼はスケボーのバーチカルにおいてはじめて900°を成功させた人物で、ゲームソフト会社とライセンス契約を結び、「トニーホークプロスケーター」という当時画期的であった自身がモデルとなっているスケボーのゲームソフトを発売し、世界中で大ヒットさせ、巨万の富を得ます。
ちなみに彼の年収はなんと、10億円を超えたそうです。
当時900°というのはインライン、BMX、スノーボードでは成功させられていて、スケートボードだけは誰もメイクしていませんでした。
いつしか「物理的に人類はスケートボードで900°は出来ないとされている」という噂まで飛び交っていたくらいです。
しかし1999年のXゲームにおいて、トニーはその人類ができないとされていたスケボーでの900°を成功させ、伝説となります。
私が幼い頃はよく海外のコンテストビデオを見ていたのですが、バーチカル部門の優勝は必ずといって良いほどトニーでしたね。それほど一つ二つ頭が飛び出ていたスケーターでした。
51歳驚異のフルパート
パークでの映像になりますが、今回改めて彼のすごさを実感しました。
まぁレジェンドなので凡人と違うのは当然なのですが、これは本国のプロ全般に言えるかもしれませんが、とにかく彼らは言い訳をしません。
今回の映像もランプは当然すごいのですが、ストリートのトリックとしては日本のキッズでも出来るレベルのトリックがいくつもありましたよね。普通の51歳には絶対に無理ですが(笑)
しかし彼は今自分に出来るトリックを全力で映像に収めていたんだと思います。ハンドレールをラインでやっていましたね。化け物としか言いようがありません。
日本人は少し歳をとると言い訳をする人も多く、出来もしないトリックを「あえてやっていない」風に見せることがあります。
できなければ「出来ない」でいいと思うんです。出来ることをやれば良いと思うんです。スケボーって自由ですから。
それをあたかも「あえてやっていない」「あのトリックはカッコ良くない」「とにかくプッシュが大事」「とにかくオーリーが大事」と聞いてもいない言い訳を並べるわけです。まるで【出来ることが悪い】かのような言い方で。
レジェンドはそんなくだらない言葉の取り繕いよりも、我々に滑りで魅せてくれました。子供の頃から私にとっては芸能人であったトニーの今回のパート、本当に感動しました。
まとめ
スケーターというのはスポーツにはないいくつもの特殊な要素から、スキルやカリスマ性がないにも関わらずタイミング等で表舞台に上げられてしまうことがあります。
そのような取り上げられ方をしてしまったスケーターはやはり時間の経過とともに消えていくものです。
しかし、時代を築き、口ではなく滑りで表に出て来たスケーターはいつまで経っても光り輝くものですね。トニーホークというスケーターはその最高峰の人物であると改めて再認識しました。
私も51歳になったとき、フリップくらいはなんとか乗れるようになっていたいものです。そしてその意欲をもらえたトニーホークの映像に改めて感謝ですね。
プロスケーターという人種は世界一カッコ良いです。
映像をどうぞ。何度でも言いますが、51歳です。