日本国内スケーターと、本国アメリカのスケーターの大きな違いの一つとして、日本では「正しく評価されないスケーターが多い」ということが言えます。
これは何も上手い人が評価されていない、ということだけではなく、「下手なのに評価されているスケーターもいる」という意味ももあります。
誰しもが疑問に感じたことありますよね。「え?あの人スポンサーついてるの?」と。
ふるいにかけられた不相応スケーター
正しい評価をされない、ということは何もスケボーだけに限ったことではありません。スポーツや勉強の世界にだって多くあります。
しかし私が見て来た中でスケボーにおいてのソレは他の追随を許さないほど「正しい評価」というものがされていない事が多いです。厳密に言えば多かった、というべきでしょうか。
と言うのは、最近ではwebの発展と共に、あまりにヘタクソすぎると簡単にバレてしまい、下手すぎる人にはようやくスポンサーがつかなくなってきました。少々遅かったですが。
ひと昔前は、下手なのにスポンサーがついている人は他人のフルパートにフレンドとしてワンカット出たりするだけ(得意トリックのみ)で、決してフルパートを残さないという裏技を駆使し、スキルがないことがバレないようにしていることも多かったです。
しかしこのSNS最盛期においてさすがに今これは通用しませんよね。ノースポンサーがバンバン映像上げている中、スポンサーライダーが映像を上げないわけにはいきませんから。
SNSはスケボーにとって悪い面が多く目につきますが、そういう意味では実力不相応なスポンサーライダーがふるいにかけられるという良い面もあるわけですね。
ある有名老舗代理店は、忖度ライダーを多く抱えることで我々界隈ではとても有名(数多くのスケーターがそこにスポンサーミービデオを送っていました)でしたが、今ではどうなんでしょうね。
正しく評価されない理由
今はちょっと状況が改善してきたかもしれませんが、国内スケボー業界において正しい評価が行われない最大の理由は、忖度ライダーが多すぎるということです。
ブランドの広告塔としてはとても見ていられないような「これはダメでしょ」という映像を上げたりしても全然クビを切られることもなく、永遠にアイテムをもらい続けていますから。
それはライダーを決める決定権者が、ただそのスケーターと仲が良いという理由だけでサポートを決めたりするからですね。
ちなみに国内代理店は個人事業主でやってらっしゃる方も多くいますが、そのような個人代理店のライダーはかなり厳選されていることが多いです。それは看板を背負って立つライダーが自らの利益(売上げ貢献)に関わってくるため、忖度なんかでライダーを決めてなんかいられない、ということだと私は勝手に想像しています。
あと、もう一つハッキリ言える理由は「スキルがある人ほど必死にスポンサーミーしない」ということも言えると思います。これは損得勘定のネジがちょっと外れている、実にスケーターっぽい理由ですね。
逆に言うと実力不相応な人間ほど、スポンサーしてください!と言いすぎるということにもなるわけですが。
まとめ
先にも申し上げたとおり、SNSの台頭でようやく国内における忖度ライダーが減りつつあります。とても遅かったですが。
私は今は代理店業界から足を洗っていますので、ちょっと細かい部分までは分からないこともありますが、確実におかしなライダー選定は減ってきていると思います。
スケボーのことも良く分かっていない人が、仲良しだからとヘタクソなスケーターをサポート決定するのは、そのブランドの本国ライダーにも失礼にあたりますからね。とても良い傾向だと思います。
このまま忖度ライダーがゼロになってくれればもっと正しい評価がされていき、業界全体の利益につながると思います。
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