SNS界隈ではSLSでのヘルメット着用が少し話題になってますね。そちらに関しては以前記事にしています↓
さて、今日はSNSでちょっと目に留まったことを記事にしたいのですが、とある若いスケーターが「カメラを向けられると急にトリックができなくなる」と言っていました。
これすごく良くわかるんですよね。私も若い頃はカメラを向けられると本当にトリックが何もできなくなりました。
この「カメラを向けられるとヘタになる」理由は一体何なんでしょうか。そして、その解決方法はあるのでしょうか。
なぜカメラを向けられるとヘタになるのか
この理由は皆さんご察しのとおり「緊張」です。
「適度な緊張」は時に素晴らしい成績を叩き出すこともありますが、少なくとも私の経験上、スケボーにとって緊張はあまり良い効果は生み出さないことが多いです。
上手いスケーターが 練習中10回中9回メイクしていたトリックでも、いざコンテスト本番では見るも無残な失敗をする場面を見たこと、皆さんも一度や二度はあるのではないでしょうか。
ちなみに練習中10回中1回しか成功しないトリックを本番でバシッと決めるような、緊張を味方につけることのできるスケーターが天才ということになりますね。
ここからはあくまで個人の意見ですが、野球、サッカー、陸上といったスポーツ競技では割と緊張が味方につきやすいような気がします。
反対にピアノ、アナウンサー業(ニュースを読むこと等)、アイススケート、スケボーは緊張が足かせになるケースが多いと感じます。
これがなぜか、というのは良くわかりませんが、私の経験と見てきたことを総合して、そう感じています。
スケボーにおける緊張は、トリックにどのような影響が出るのか
スケボーにおける緊張では、思い切った動きができにくくなる、ということが言えます。全体的に筋肉や体の動きが縮こまるようなイメージでしょうか。
分かりやすく言うと、普段バッチバチのキックフリップが普段ほどバチバチにならない感じです。分かりにくいですかね?(笑)
とにかく普段「何回失敗しても何度でもトライすればいい」というスケボーにおいて「1発で仕留めないと」という制約がかかった時、大半のスケーターは思い切りがなくなり、失敗します。失敗しなくても、普段ほどエアキャッチが甘かったりと、おかしなメイクになったりします。
特に撮影というものに慣れていないスケーターになればなるほど、カメラを向けられるまでは出来ていたトリックが、カメラを向けられた瞬間急にできなくなります。
しかしこれは対応策がありまして、と言いますか、スケーターは勝手に対応します。そうです、徐々にカメラに慣れてきます。
10年前、初めてカメラを向けられた時と同じ心境で10年後を迎えるスケーターはいません(笑)
今はガチガチになってしまうカメラも、いずれは必ず慣れます。そうすればカメラが回ってもいつもと同じ動きができてくるはずで、ここは焦らなくても大丈夫だと思います。
まとめ
なにわともあれ、スケボーにおいて「緊張を味方につける」ということは相当難しいことは間違いありません。
SLSなどを見ていると、何千人の観客の前、さらにはライブ中継により世界中が自らの滑りを見ている状況で、みんなポンポンと複雑な複合トリックをメイクしますよね。
あのような緊張さえも味方につけてしまうスケーターを天才と言います。
つまり、SLSに出場しているスケーターは全員天才です。もちろん国内スケーターも含めて。