ついに令和に突入しましたね。元号が変わっても我々スケーターは骨の髄までスケーターなことに変わりません。ちなみに元号というものを現在も使用しているのは世界で日本だけだそうですね。
国内スケボー業界については、スマホの普及によって世界中のトリックが手元で見られるようになった平成後期における発展・進化と言うものはとてもなく目覚ましいものがありました。
ここ5年くらいはおそらく過去の国内スケートシーンにおいて歴代最速に進化したことは間違いありません。
そして今日の新しい令和という時代。国内スケーターはどのように進化していくのでしょうか。
世界とのスキルの差はより小さくなる
日本と言う国はスケボー後進国です。正確には後進国でした。
しかし堀米雄斗さんのSLS優勝に見るように、ここ数年で明らかに世界と国内のスキルの差は縮まりつつあります。
スキルが高い絶対数としては当然アメリカにはかないませんが、堀米雄斗、池田大亮、白井空良など、国内において少数ではありますが、世界レベルのスケーターが生まれています。
そして令和においては平成以上に世界との距離は縮まっていくと思われます。それは今までスケボー後進国であった分、日本には伸びしろがあるからです。
当情報館で何度か言っている「正の連鎖」がまさに今国レベルで浸透しつつあり、その連鎖のスピードが伸びしろがある分とても早いのが日本の特徴です。
世界トップスケーターがゴロゴロいるアメリカではこの正の連鎖がずいぶん昔からありました。現在もスケボーが進化し続けているとは言え、成熟感も多少漂うアメリカよりも伸びしろがある日本の進化スピードが早いのは当然ですね。
スケーターがアスリートとなる事例の増加
これは多少なりともオリンピック効果と言えると思います。スケーターが今まで以上にアスリート扱いされる事例も増えていくでしょう。
それはつまり、スケボー(滑り)にそれなりの対価が支払われることが増えるということです。
しかしその対価というものはアメリカのように「ストリートでのスキル」や「カリスマ性」に支払われるものではありません。あくまでコンテストやCM契約料などの、遊びではないスポーツ枠の範囲にて支払われるものです。
これはアメリカと日本の国民性の違いといっても良いかもしれません。そしてその違いに関しては今後もなくなることはないでしょう。まぁそもそも市場規模がケタ違いですからね。日本ではあくまで真っ白のスポーツ枠でしかお金が動く余地はないということです。
しかしそこはスケボー。池田幸太さんや松尾裕幸さんのような例外の存在もありますが。
この例外を目指すスケーターがいわゆる「令和のストリートスケーター」ということになるでしょう。
まとめ
令和の国内スケボーは
「世界との距離は縮まり、お金も今より動くようにもなるが、よりスポーツに近づく」
と言えるでしょう。
ストリートに関してはこれから緩くなることは絶対になく、際限なくきびしいものになっていきます。道路交通法違反による逮捕者も増えるかもしれません。
これからのスケーターは長年かけて築き上げたアスリートとしての位置も、わずかな気のゆるみでその全てを失う可能性も視野に入れることが必要となります。
無名スケーターであればまだ良いですが、アスリートとして認識されている有名人であれば、逮捕されればその影響はその周囲も自分にとっても計り知れなく大きなものになるでしょうからね。
アスリートではなく、スケボーを「真剣な遊び」として捉えている私のようなスケーターは平成も令和も大した違いはありません。いつの時代になっても、明日も明後日も楽しくデッキを弾くだけです。
まだまだGW真っ只中。今日もデッキに乗りましょう。