コストン太郎のスケートボード情報館

スケートボードを愛する男です。日本のスケボーに関する全てを語ります。

スケボーのコンテストにおける魅力とは

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 スケボーは世界で一番自由な乗り物ですが、それに点数をつけてもおもしろいんじゃない?とあえてルールを設けるコンテストを楽しむのもまた自由なスケボーであったりします。

 

 国内では20年くらい前がコンテストの全盛期で、まだインターネットの普及もなく世界の流れもわからなかった時代、AJSAのコンテストが国内ではかなりの影響力を持っていました。

 

 一番記憶に残っているのは、うみかぜ公園で行われたコンテストで約200人のエントリーがありました。コンテストは予選1人1分なので、単純計算で一番最後に滑る人は200分待ち状態。そのコンテストでは関西地方の友人が待ち疲れののち、順番が回ってきたと思ったらワントリック目を失敗し、その後グダグダで60秒間が一瞬で終わってすぐ関西にとんぼ返りという悲惨な状況になっていました。

 

 少し前まで国内ではコンテスと言うものはかなりの衰退傾向にありましたが、最近ではキッズたち新しい世代の台頭によりまた少し盛り上がりを見せつつあります。

 

そんなコンテストに出る意義とコンテストの魅力とはなんでしょうか。

 

メディアへの露出

まずはこれですね。

 

 オリンピックの影響もあり、コンテストには今では様々なメディアが取材にきます。オリンピックが決定する前でも、スケボーの雑誌やファッション雑誌などがコンテスト模様を掲載することがありました。

 

 最近ではもっぱらwebで、数年前にlakaiのピクニックテーブルコンテストの映像がとても流行りましたね。

 

 出ていたのはあまり名前のないアマチュアでしたし、全国各地で行われたこと、しかもわかりやすいカーブトリック(つまりストリート)の勝負ということでおもしろく、話題にもなりました。

 

 ここから名前が出てスポンサーが付いた若者もいたのではないでしょうか。名前がメディアに取り上げられやすいというのはやはりコンテストならではの醍醐味だと思います。

 

競うのもまたスケボーの楽しさ

 自由なスケボーにおいてスタイルは様々であり、カーブ、レール、ステアと得意な分野は人それぞれで、どちらが上手い!と単純に言えない世界です。

 

 しかしコンテストではズバリ順位がでます。そのような普段のスケボーでは体験しにくい「一貫したルールの基、競う」ということはそれはそれで楽しいものです。

 

つまりスケボーにおける非日常といったところでしょうか。

 

 私も若い頃はコンテストにたくさん出場しました。AJSAにも出ましたし、地元のスケートショップ主催のコンテストには毎回出ていました。そのコンテストでは決勝で私以外全員がグダつき、なんと優勝してしまったこともあります(笑)

 

 とってもうれしかったですし、ワイワイみんなと楽しめたコンテストは今でも良い思い出です。

 

賞金

ここは単純にお金、賞金です。

 

 今ではコンテストと言えば賞金がでることも多くなりましたが、昔はあまりなかったです。

 

 AJSAのプロ戦では賞金がありましたがアマ戦ではなかったですし、ローカルショップコンテストでは当然賞金はなく、賞品でしたね。

 

 最近は大手企業のスケボー業界参戦により、海外のコンテストでは百万単位の賞金が結構当たり前になってきました。

 

 国内においても来月2019年4月27日~29日に瀬尻稜さん監修のコンテスト「ARK LEAGUE」が神奈川県寒川町で開催されます。

 

そこでの優勝賞金は何と25,000ドル。つまり日本円にして約270万円です。

 

 すごいですね。お小遣いというレベルではなく、生活に大きく影響を与える程のインパクトがある金額です。しかも海外からプロも呼ぶので、おおよそ今までの国内では考えられない規模のコンテストです。

 

 個人的に瀬尻さんが関わっているこのコンテストは数少ない現役若手スケーターが手掛けているということで、非常に楽しみなコンテストです。このような最前線の若手が監修するというのは非常にめずらしいことですからね。

 

まとめ

 スケーターの中にはコンテストを嫌っている人もいます。ちょっと年齢層が上のスケーターに多いかもしれませんね。

 

 ジャッジは自らがブランドを所有している人だったり、代理店のスケート担当が行うことも多く「えこひいきジャッジでは?」という疑念が問題になったことも1度や2度ではありません。

 

  実際私も1度だけ、誰がどう見ても確実におかしいジャッジに遭遇したことがあります。

 

 しかしコンテストというものになった以上、そういう疑念はどこの分野にもあります。特にスケボーにおけるジャッジは、若い頃実力者だった人がやるというわけでもないので、現役のスケーターとのスキル感覚にズレが生じ、それが妙な点数として反映されるのも当然と言えば当然です。

 

ただ私はコンテストは結構好きだったりします。

 

 その楽しみ方は若い人と少し違って、全国各地にいる仲間と会える、だったりするわけですが。全国各地と言っても今はそのような規模の大会にでることはありませんけどね。

 

  世界一自由なスケボーです。コンテスト出場に出たことがなく二の足を踏んでいる人は、大会もスケボーの楽しみの一つだと捉えて、思い切って一度出てみてはどうでしょうか。

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