少し前に国内において最も才能があるスケーターベスト3という記事を書きました。
その時に紹介したスケーターはメジャー、アングラ関係なく紹介した国内トップ3の実力者ですが、皆有名人でありメディアへの露出もあります。林正翔さんについてはスケボーの業界自体から姿を消しているので例外としますが、当時はメディア媒体にもたくさん出られていました。
今日はメディア媒体にはあまり登場しないが、隠れた才能を持つ国内スケーターベスト3をお伝えします。なお、メディアにあまり出ないので現在のスポンサーなどは謎が多いので、ある程度推測も入りますことをご了承ください。
例によってコストン太郎が独断と偏見で厳選しますので「〇〇が入っていない!!」等のクレームご容赦くださいますようお願いいたします(笑)
春日美夢
1997年12月30日生まれ。現在21歳。東京都江戸川区出身。現在のスポンサーはSK8MAFIA・es・jslv・feather wheels等。
彼は幼少期の頃AJSAのコンテストに良く出場していて、その頃はメディアの露出もあったと思いますが、いつからかあまりメディアに出なくなりました。
しかしそれはスケボーをやらなくなったからではなく、本人の意思によるところも多少あるのではないでしょうか。その証拠に現在でもスキルはめちゃくちゃ高く、スタイルも洗練されており、才能と言う意味では国内トップクラスです。
フェイキーからのハーフキャブやキャバレリアル系のトリックを得意とし、デカいストリートのスポットでもガンガン攻めます。
つい先日彼の16~19歳の頃撮影したフッテージが公開されましたが、改めてすごいスキルでしたね。彼のSNSによるとこの映像は「この頃の記憶と良い思い出」とされていてスポンサーミー的な意味合いと捉えていないようです。
努力して撮ったであろうストリートの映像を惜しげもなくパッと世に出す、これもある意味スケーターっぽくてカッコ良いです。
岡洋佑
1985年6月25日生まれ。現在33歳。三重県出身。スポンサーはB7・数年前はFLIPやGRAVISもでしたが現在は不明です。
三重県にある老舗スケートパークB7のローカルで2012年にフルパートをVHSよりドロップしています。15年以上前に彼はSKY WAKERという国内デッキブランドに所属していて、その頃も一度フルパートを残していますが、彼が残したパートはこの2つだけです。
つまりスケーターとして一番脂がのっているであろう20代前半にはフルパートを残しておらず、彼はスケボーが大好きなだけで、スケボーをもってして天下をとってやろう!というスタイルではなかったのかもしれません。
彼は現在でも三重に住んでいて東京や神奈川といったスケボー最前線の都市に住んでいないことからもそれを想像させます。
しかし才能的には十分国内トップを狙えたと私は思います。彼の滑りを生で見たことがありますが、とんでもない才能の持ち主でした。特にメインフリップからの複合トリックは何度やってもミスらず、あれだけ正確に縁石やレールにフリップインできる国内スケーターは中々いないでしょう。
彼が人生の全てを掛け、フルパート製作に望んでいたなら「伝説的パートを残せたのでは?」と感じさせるくらいの才能の持ち主です。
清水雄輔
1982年生まれ。現在36歳。神奈川県出身。元ダークスターのインターナショナルライダーであり、C1RCAなどのライダーだった時期もあります。
スケボーだけはずっと続けていましたが、スポンサーは早くから辞めていたように思います。彼もそんなにスケボーで天下を取る!といったスタイルではなかったのでしょう。
昔はたまに雑誌でHOW TOをやっていたり「LINE OUT」という国内ビデオでその才能を多いに見せつけたりと、精力的に活動していた時期もありましたが、いつの日からかメディアには全然でなくなりました。
デッキを弾くときまったくしゃがまないスマートなスタイルと、ストリートのレッジでバックテールからフリップアウトをメイク(当時は衝撃的なトリック)するなど、当時海外のスケーターしかメイクしないようなトリックをいち早く国内で体現することができた数少ないスケーターです。
彼がラインで披露したカーブでのフェイキー5-0からのトレフリップアウトは今でも国内最高峰トリックではないでしょうか。
まとめ
春日美夢さんに関しては年も若いですし、アンダーグランドなイメージはない人もいるのかもしれませんが、あの才能ならばもっとフューチャーされてもおかしくないという意味で取り上げさせてもらいました。
もちろん隠れた才能を持つスケーターは他にもいますが、今回の記事では3名をピックアップさせてもらいました。他のスケーターに関してはまた次回紹介したいと思います。
隠れた才能をもつスケーターに共通するのは、自らがあまり自分を売り込まない、スケボーに関して冷静な目を持っているということが言えると思います。スケボーを人生の全てにしていないと言うかべきでしょうか、私には上手く表現できないですが。
私に彼らほどの才能があったなら、スケボーを頑張って国内一等賞を目指していたかもしれません。本人の意思による部分が大きいはずなので、彼らの才能がもったいないとは言いませんが、才能というものは望む人だけに与えられるものではないことは確かなようです。
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