最近は昔に比べてスケボーの人口は増えているように感じます。
手元のスマホでいつでも世界中の情報が手に入る現代では、別に見るつもりがなくてもスケボーでオーリーする場面を見ることもしばしばです。
ひと昔前、当時まだ小学生でスケボーまったく知らなかった私は地元で怖そうな先輩がスケボーをしている場面に遭遇し、「足が板にくっついていないのにジャンプしてる!?やべー勉強どころじゃない!」となってスケボーを始めました。
今では生で見るより先にテレビやスマホでスケボーのトリックを見る機会があり、そのような初めて見る衝撃、のような出会い方をする人も減っているかもしれませんね。
今日はスケボーと初めて出会い「スケボー始めてみたい!」と思ったとき一体何から始めれば良いのかを考えてみます。
好きなことからで良い
答えから言ってしまうと、好きなことからでいいです。
スケボーは世界最高に自由な乗り物であり、〇〇から始めるといったものはありません。これはスケボーの自由さを際立たせる為のキレイ事ではなく、本当にスケボーと言うものはそういうもので、〇〇から始めないと上手くならない、なんてことはありません。
たまに、プッシュがしっかりできないと上手くならないよ!とか、フリップをやるにはオーリーをマスターしないとダメだよ!とか言う人もいますが、そんなことはありません。
実際私の昔からのスケボー仲間で、まったく同じ時期にスケボーを始めた国内なら誰もが知っている有名スケーターは、オーリーよりプッシュより、その場で止まってやるポップショービットからスケボーを始めました。
何を考えていたのか今でも謎ですが、私や他の仲間がオーリーでモノを飛ぶ練習をする中、ひたすら止まってポップショービットです。その後彼は私たちの中では一番上手くなり、スポンサーが付き、雑誌で特集を組まれるほどになりました。
その人の才能が左右することもありますが、基本的にはスポーツと違って「〇〇から始めないと上手くならない」とか「〇〇からやるのは間違ったやり方!」というのは現段階では証明されていないわけです。ですからあまりそのような助言には耳を貸す必要はないと私は思います。
これは私が有料のスケートスクールに違和感を持っている理由の一つでもあります。お金取って普通に間違ったことを大きな声で教えている人もいますからね。私の大好きな言葉に「何を語るかより誰が語るか」という言葉がありますが、そういうことです。上手くない人の言葉は取るに足らない場合もあるということです。
話がズレました。
スケボーでジャンプしたいと思ったからスケボーを始めたのなら、ほんの少しだけスケボーに慣れてみて、いきなり見様見真似でやってみればいいのです。まったくできそうにないなら体が勝手に無理だと判断し、あなたはチャレンジを一旦やめるでしょう。
そしたらまたスケボーに乗る(慣れる)ところからやってみて、バランスがとれるようになったらもう一度チャレンジ。その繰り返しで必ずできるようになります。
わずかな助言
初心者の方にもう一つ必要なのは、わずかな助言です。
ここで言う「わずか」とはやり方のことで、例えばオーリーは
- 後ろ足でデッキを弾く
- 前足をすり上げる
- 空中でデッキを平行に
- 着地
と言った、物理的な動きのことです。
この物理的な動きだけは助言があった方が良いでしょう。そのわずかな助言のあとは、ひたすら上手い人や動画を見ること。
そのトリック(動き)を脳裏に焼き付け、自分の体に投影し、実際の動きとして体に落とし込んでいく。その脳裏と実際の体の動きがピタリと一致したときに、メイクにたどり着くことができます。その後の完成度に関しては己次第です。
まとめ
今は何かを始める時、例えばスケボーなら必ずインターネットで「スケボー 始め方」のように検索してから始める方がほとんどだと思います。
私のスケーターとしての感覚でいうなら、スケボーはとりあえず乗ってみる、バランスを取ってみる、オーリーをやろうとしてみる、ことから始めるのが一番の近道であると考えます。
あれ?この練習方法何かおかしいな?と思えば、その都度軌道修正すれば良いのです。その軌道修正が簡単に効くのがスケボーです。
ハナから妙なアドバイスを受けて永遠と間違ったやり方に固執しては成長も永遠にできないので、試行錯誤を重ね、自分のやり方を自分で見つけたほうが圧倒的に楽です。
「考えてからやるより、やりながら考える」これが初心者がスケボーを上達するための一番の近道です。
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スケボーのやり始めはブランクデッキでも十分楽しめます。とりあえずはコスパという人にはお勧めで、ブランクだからトリックがやりにくいということもあり得ません。