AJSAの公式HPの掲示板でちょっと考えさせられる意見の交換が親同士(と思われる)でなされていました。
元々は運営事務局側(ASJA)に「何週間も子供に学校を休ませてAJSAコンテストの為に練習させているのは異常だ」と意見された方がいて、その回答として別の親御さんが投稿されたものです。
匿名掲示板ですし内容は公開されているものですので引用いたします↓
何日間も学校を休んで大会練習はいけませんか?
義務教育の日本で、教育を受けさせるのは保護者の義務でしょうが、1年間のうちの何週間で練習をやり切りたい気持ちは理解していただけませんか?
プロ資格がかかっていたとしたら、例え海外選手と雲泥の差でも、まず日本の公式プロ を 目指してスケートをしている子供たちには好きなように練習させてあげたいし、時間も作ってあげたいです。
たまに、怒鳴ったりしている親御さんも見かけるのは事実。
子供たちがプロになりたいのか、親がなってほしいと無理矢理やらせているのかはわかりませんが、他のスポーツでも、世界でも活躍できるような選手は、幼い頃から学校行事の欠席も当たり前、遠征続き、等経験していると思います。
他人がとやかく言うことではないと思います。
変な言いがかりは自分の首をしめますよ。
子を持つ親でもあり、スケボーを長年続けてきたものとしてちょっと考えさせられる内容でしたね。
スケボーのスポーツ認定が着実に進んでいる
これを見て一番最初に思ったのは「他のスポーツでも」という言葉がすんなり使われていることで、スケボーがスポーツだということに一片の疑問も持たない人が確実にいる時代なんだな、ということです。
学校休んでスケボーって昔は「ただ単に楽しいから」「撮影がしたいから」もしくは「学校つまんねぇ」とかでしたね。今でも学校休んでスケボー!というカルチャーは残っているようですが、それはAJSAのプロを目指すためなんですね。
昔も学校休んで全国のAJSAに出てた人はいましたが、親と来ている人はいませんでした。
どちらかと言うと「学校に行け!!」という親とバトルして無理矢理「スケボーの大会に行く!!」と反発して来ているスケーターばかりだったように思います。今は親が学校に行くことよりもAJSAのプロを目指してほしい時代なんですね。
AJSAのプロ=公式プロ?
「日本の公式プロを目指してスケートをしている子供たちには好きなように練習させてあげたいし、時間も作ってあげたいです。」
という言葉にあるようにAJSAのプロは「日本の公式プロ」との解釈が親御さんの中ではであるようです。
AJSAのプロは日本の公式プロではなくただの公認プロです。「日本の公式プロ」と「AJSAの公認プロ」はどえらい違いですからね。
スケボーの世界で公式なプロとはモデルアイテムを出した人や、スポンサーと金銭契約をしている人(これには賛否あり)です。AJSAのプロは今でも制度が変わっていなければお金をもらうどころか、お金を払ってプロ資格をもらう必要があります。
僕も人の親ですから子供のことになると周りが見えなくなったり、自分を客観視できなくなることがあるかもしれません。
しかしここまでの発言が出るということであれば、子供のことに関して首を突っ込みすぎというか、少々盲目的になりすぎていらっしゃるのかもしれませんね。
僕はこのような勘違いをされる親御さんがいらっしゃるのがとても不憫ですし、もしかしたらどこかで恥ずかしい思いをされることがあるかもしれませんので、以前からAJSAの「プロ」という呼び方には疑問がありました。
この「プロ」という呼び方をするかについては「AJSAプロ制度」が復活したときに会議でも意見が出たそうですが、結局はプロと呼ぶことになってしまったそうです。
この制度って何か得をする人っているのでしょうか。このような勘違いが横行するのであれば「認定ライダー」「公認ライダー」とかだとダメなんですかね。
まとめ
僕はスケーターが逮捕されたりニュースになったりすることは、一概にオリンピックのせいだと思えない派、です。
SNSには「オリンピックで目立ってしまったからだ」という意見もありましたが、これはオリンピックがなくても遅かれ早かれ時代的に、何かにつけて「グレーゾーンが許されない時代」になってきているような気がするからです。
しかしこの「AJSAプロ=日本の公式プロ」という勘違いの促進は、スケボーがオリンピック競技に決定したことにも少し原因があるのかな、と感じます。オリンピック関連のニュースが多くなったことによりAJSAの名前も多く出るようになりましたからね。
AJSAが「うちのプロは日本の公式プロだ」と一言も言ったわけではないので、親御さんが勝手に勘違いした、ということで片付けるのは簡単ですが、そういうことではない気がします。
最後に「変な言いがかりは自分の首をしめますよ」との一文は、子供のスポーツを応援している親御さんには使ってほしくない一言だなぁと個人的には思ってしまいました。
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