”フルパートに使ってはいけない””シリーズです。
スポーツにはあまりないことですが、スケボーはそのライダーのスポンサーというものは結構な頻度で変わったります。特に日本のように金銭契約が発生していない小さな市場であると、スポンサーが変わるというハードルは海外より低いのかもしれませんね。
そこで問題になるのがフルパートにおいて、以前のスポンサーのアイテムを使用していた場合そのフッテージは使ってはいけないのか、ということです。
これは非常に難しい問題であると思います。
フルパートの製作期間は長い
スケーターは2分のフルパートを作るのに撮影期間を2年かけたりします。それほどストリートの撮影と言うものはスキル以外にもセキュリティの関係もあり、難しいということです。どれだけスキルがあっても撮影が邪魔されれば映像は撮れないわけですから。
そのフルパート制作中の2年の間にスポンサーが変わることは大いにあり得ることです。
それがベアリングやワックスのスポンサーであればまだ良いですが、シューズやデッキスポンサーであれば、映像の中にその昔のスポンサーのロゴがバッチリ映ってしまう、なんてこともあるわけです。
これはスポンサー側からすれば物を提供しているのにその提供したアイテム以外の宣伝がなされていることになるので、完全NGでしょう。
そこには単純にビジネスが絡んできますから、撮影に苦労したライダーの気持ちがくみ取られることはないと思われ、映像はお蔵入りです。
例外もある
ただし例外もあります。一番わかりやすく「あれ?」となった出来事があります。
FLIPからALIEN WORK SHOPに移籍したアート・サーリが「MIND FIELD」というALIENのチームビデオでFLIPのデッキを使いトリックをやっていました。
確かに一瞬の出来事でしたが、そのFLIPのデッキが思いっきりロゴがデカデカと書いてあるデッキであったことにより、結構簡単にFLIPのデッキであると認識できたと思います。
しかもこれ、ALIEN WORK SHOPというデッキブランドのビデオですからね。通常ではあり得ませんが、これはALIEN側とFLIP側で何かしらのやり取りがあったことと推測されます。
海外では以前からブランド側がそのライダーの映像をカメラマンから買い取るということは普通に行われていまうが、その延長のようなことが行われたのでしょうか。
まとめ
体をボロボロにしてまで撮影したフッテージが使えない、ということはライダーにとっては最悪なことです。しかしスポンサーが変わるということはこういうことなんですよね。
以前のスポンサーのアイテムが映ったフルパートというものは基本的にはNGですが、しかしスポンサーとの話合いで例外的な扱いを受けることが可能になるかもしれません。
アート・サーリほどのビッグネームの例外と、日本での扱いを一緒にはできませんが、トリックによっては一時停止にしないとわからないほどのロゴであれば、スポンサー側からOKがでることもあるかもしれませんね。
本当に難しい世界です。
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