池 慧野巨(けやき)のプロフィール
出身:和歌山
スタンス:レギュラー
生年月日:2001年4月29日
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堀米雄斗、瀬尻稜、と並び、日本人スケーターを代表する一人です。
小学一年生からスケートを初めて2018年現在11年目。海外コンテストを重点的に参加している堀米さんと瀬尻さんとは対照的に、国内コンテストにも積極的に参加し好成績を収め、日本代表選手として行われた先日のアジア大会では金メダルを獲得。
以下2018年の大会成績↓
- X-GAMESミネアポリス NEXT SKATEBOARD STREETAM 銀メダル
- スケートボード日本選手権 優勝(アジア大会代表権獲得)
- スケートボード・アジア大会 インドネシア 男子ストリート 金メダル
うーんすごすぎ。
写真で見ましたが、すでに日本代表のスーツを着用されていました。すごくなってきましたねスケートボード。悪い奴らだと路上の片隅に追いやられていたスケーターが今や日の丸を背負っているのですから。
元々彼が世に出てきた時は、ミニランプでの衝撃スキル映像で日本中を震撼させたことが始まりです。まだ本当に子供という感じだったのに、その小さな体からとんでもないダイナミックなトリックを連発し、まるでデーウォンやクリスハスラムを彷彿とさせる滑りだったのを覚えています。
その頃は、コンテストに出たらすごそう!と思いましたが今では生粋のストリートスケーターです。
滑りの特徴
世界トップクラスのハンマートリッカーです。現在日本で一番のハンマートリッカーではないでしょうか。ただ単にデカいハンドレールを得意なトリックで攻める、というのではなく、入るだけで大変な超デカいレールなのに最後に180outを入れたりします。
それに10段規模のハンドレールでフロントKグラインドをメイクする日本人は初めて見ました。日本人ってフロントKあんまりしません(できません?)し。
ハンドレールだけでなくステアも得意で、怪我が心配ですが、今後日本人離れしたハンマートリッカーとして世界に認められるスケーターになると思います。今でも十分認められていますが。
パークでの映像ですがハンドレールで flip backside nose blunt を何発も連続でメイクしていました。日本でこのトリックができるのは日本で松尾裕幸さんと彼だけでしょう。レギュラーのキックフリップもスイッチキックフリップも両方得意そうですね。
スタイル
動きもスマートでトリック中、手がバタバタと上がることが少なく、それはどんなに大きなセクションの時も変わりません。手を下げてトリックをするのってマークアップルヤードの真似をして一時流行ったんですが、レール入る時とかカッコつけて手を下げるのってすごい怖いんです。人間は手でバランスを取りますからね。
それとデッキを弾くときやoutの時、あまりしゃがみません。僕は海外に行ったとき、海外のスケーターから「日本人は板を弾く時にしゃがんでしまうクセがあるから直したほうがクールだよ!」と言われたことがあります。
しゃがまないスケーターとして有名なのはPRIMITIVEのカナダ人プロスケーター【ウェイド・ディサルモ】がいますが、彼はスタイルがカッコイイスケーターとして世界中で人気があります。
これらは彼本人が意識してやっていることかはわかりませんが、スター性抜群ですね。
今後は
今すでにalmostのインターナショナルライダー(フロウ)だそうですが、現在の17歳という年齢を考えると今後アマチュアに上がってくるのは時間の問題です。そして最終目標は当然プロですよね。
オリンピックにも出場するのではないでしょうか。そうなると彼は日本において一番オリンピックの好影響を受けるスケーターの一人になるかもしれません。好影響というのは市場が大きくなり、スケボーにお金が流れてくるという意味です。オリンピック効果で日本の企業がスケーターの支援に乗り出した時、彼に目が行く可能性が大きいと思います。スキル的にも年齢的にも。
しかし今後スケーターはストリートで規制が厳しくなるでしょうから、そこだけが心配です。オリンピックもストリートで滑ったスケーターが候補になれないという話もありますから、そこはグレーゾーンに持ち込んでうまく乗り越えてほしいです(笑)
彼をストリートで見れなくなるなんて、日本の宝が潰れてしまうことと同義ですから。
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